資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

金融リテラシーとは、なにか(ネットリ)

 

最近読んだ レポートの中で金融リテラシーについて解説されていたので、 これを少し深掘りして考えたいと思う。

 

レポートはこちら。

www.nensoken.or.jp

 

 このレポートでは 金融リテラシーを、 以下の通り、3つの要素に分解している。



個人的には、非認知能力も大きく捉えれば認知機能から生じるもののように思えるのですが、心理学や教育学などの分野ではこのような分類をするようです(GPTパイセン談)。
ここに書かれている通り、知識や計算能力などの「判断材料」「判断するための手段」といったものを指すようです。

 

非認知能力は、それらを使う際の行動特性という理解でよいかもしれません。正しい知識を持っていて、正確に計算をする能力を有していたとしても、自分を律することができなければ市場に翻弄される可能性があります。ここには自己認識や協調性などの概念も含まれており、自分自身と外部環境を含むメタ的な認知能力が関わっているように思います。

 

最後の金融系ケイパビリティは、本人の能力というよりは環境の話をしているように読めます。自分自身と外部環境を適切に認識して行動できるとしても、その外部環境に適切なリソースがなければ、自ずとできることは限られてしまうでしょう。筆者は金融リテラシーを総体として捉えるべきだと考えており、そこには認知能力と非認知能力のような本人の特性だけではなく、それを取り巻く外部環境も含めて整備すべきだと主張しています。

 

個人的な肌感としても、特に第2の能力については重要であると感じています。投資を含めて、金融に関する事象は感情面に大きく左右されます。また、その感情に訴えるような情報も氾濫しており、自分自身が置かれた状況と外部から得られる情報、これを冷静に見比べて、まともな情報を取捨選択する能力が必要となります。

 

まとめると、

  • 自分自身と外部環境を俯瞰的に捉える
  • 自身の中にある知識と、外部環境で利用できるリソースを認識する
  • 両者を再び自分の中で統合して、具体的な行動指針や意思決定に落とし込む

… こういったことができるようになる必要があります。言語化するとこういことなのですが、なかなか一朝一夕に身につくものではありません。

 

これは座学で教わるものというよりは、実践を通して、どのような落とし穴があるかというのを体験して学んでいくことが有効だと思います。

 

筆者が指摘している通り、こうしたことを学校だけで学ぶのはなかなか難しいと思います。提言されているように、学校以外のコミュニティ、例えば家庭や地域、職場など、多面的なアプローチが求められると思います。一方で、そもそも投資行動を通じて、こうした金融リテラシー(特に第2の能力)を備えている人材が少ない。彼らをサポートするためにも、第3の要素である金融ケイパビリティ(サポート環境)の整備が重要だと思われます。

 

私もこの点については、本当にその通りだと思います。個人的な感覚としては、どこかの組織に所属しているファイナンシャルプランナーのような人物よりも、同じ立場にある身近でフランクな相談ができる人物が必要なのだと思います。そうした立場でありながら、投資行動については自分よりも先行した経験や知識を有していて、自分自身がこれから経験する実践活動の水先案内人になるような人物が必要だと感じます。

 

自分が身近な人に対して投資の相談に乗るときは、できるだけこのような役割を演じられるようにしています。「同じ立場に立つ」という言葉にすると非常に陳腐ですが、言いたいことはそういうことである。外部から家計を診断するとか、客観的なアドバイスをしてほしいとか、そういうことではない。自分がこれから経験するだろうことを先に経験していて、その人物の主観も含めてどのように振る舞えば良いのかの示唆を示してほしい。こういうニーズがあるのではないかと感じています。

 

資産所得倍増プランで打ち出された、認定アドバイザーについても、こうした役割を担うようなものになってほしいと個人的には思っています。まだ制度の詳細がよくわからないのですが、もし良さそうであれば、自分がこうした役割を担えたら素敵だなともちょっと思っています。

 

最近は金融教育系の記事ばかりです。

 

 

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