資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

これまでの振り返りと、2025年の投資方針

久しぶりにブログを更新する。年末なので、これまでの投資の成果を振り返ろうと思う。2024年単年というよりは、これまでやってきたことを長期で振り返る形にする。

5年間の資産のCAGRは32%

2019年12月末からの資産の増加率を計算してみたところ、1年あたり32%程度だった。ただしここにはビットコインの資産が含まれていないので、実際にはもうちょっと多いと思われる。一番調子が悪かったのは2022年で、前年比でプラス3%程度。一番調子が良かったのは2023年で、前年比でプラス53%程度だった。なお2024年はプラス45%だった。

ビッグテックへの集中投資がリターンに貢献

ポートフォリオの伸長に貢献したのは、半導体セクターとM7、それと為替だろう。従来からブログで何度も書いているが、基本的に私はモメンタムを追うトレンドフォロワーである。強いものがさらに強くなるという思想であり、具体的には米国株のビッグテックに集中投資している。この手の話題でよく出てくるのは過去のブルーチップ銘柄の凋落だが、過度に警戒しすぎるのは逆にリスクだと考えている。産業構造の転換は一朝一夕で行われるものではないうえ、現在のビッグテックは財務体質優良なクオリティー銘柄である。10年先は分からなくとも、2-3年先程度であれば、むしろ素直にトレンドフォローした方が良いと考えている。

 

近年のセクター別の利益成長率を見た時に、テクノロジーセクターの突出した成果を無視するのは、むしろ非合理的だと思うし、そのほとんどがM7から生まれている点も、軽視するべきではない。また、指数における上位銘柄への集中度の上昇もよく警戒の材料にされるが、そもそもそれらの銘柄が指数全体の利益伸長を引っ張ってるんだから当たり前やろと思っとる。これらは不安を煽るわかりやすいナラティブとしてよく言われるものであり、自分なりに検討した上で私の判断としては無視するべきものだと思ってる。

 

ちなみに為替についてはよくわからない。2020年の初め頃から「日本の国力はこれから下がっていくから円安になっていく」という謎のナラティブに従ってドル転を進めた結果、足元では相当の為替含み益が出ている。日経新聞が煽り散らかすところのデジタル小作人など、ファンダメンタル的にも円安要素は引き続きあるが、今後も全体として円安傾向が続くかどうかはよくわからない。資産の取り崩し時に円安傾向だったらラッキーくらいに思ってる。

ChatGPT見て資金ぶっこむ気になるかどうか

半導体については言わずもがなで、AI向け需要で伸びている。2023年初に初めてChatGPTをいじった時から、こんなん絶対今後伸びるやんということでホールドし続けている。当時周りの人の反応が薄いのを覚えており、こういった分野に対する情報感度というか、興味関心の有無が投資のエッジになるということを理解した一例になった。結果的にテクノロジーの潮流に対してトレンドフォロワーになったんだけど、当時は周囲に対するコントラリアンだったし、今は周囲がAIに対して期待する成長率よりももっと伸びると思ってる点でコントラリアンである。

日本半導体ETFへのお手付きは反省点に

一方で今年については8月頃の急落の時の動きはあんまりよろしくなくて、仕込むのが早すぎたと反省している。その時は日本の半導体ETFを買ったのだが、今だに含み損だったりする。今は米国のバリュエーションが高いので、来年は相対的に割安な日本に外国人投資家がもうちょっとオーバーウェイトするんじゃないか、くらいな楽観的な気持ちでいる。

資産規模的にはFIRE可能な水準

総じてこれまでの投資の成果には満足しており、戦術的に失敗したことは多数あれど、戦略的な動きについてはおおむね正しかったのではないかと思っている。資産規模的にも、そこそこ保守的に見積もっても今の生活スタイルならば一切労働しなくとも平均寿命くらいまで資産が尽きないくらいになってきている。条件をもう少しヒストリカルよりにすれば、基本的に資産が減らなくなる。

その辺のシミュレーションも、o1で出力したコードでモンテカルロシミュレーションをやって遊んでいる。プログラミングがさっぱりの自分でもポン出しでまともに動くものが出てくるのを目の当たりにすると、改めてここ2年のAIの進化やべーなと実感する。こういったことも実際に自分で興味関心を持って触ってないとわからない。4oの時はまあまあ修正が必要なこともあったんだけど、o1はほぼ一発でエラー吐かずにいけるんだよね。

2025年もビッグテックと日本株のホールド戦略を継続

さて来年の方針だが、基本的に今までと変わらない。米国株と日本株をホールドする。米国株のビッグテックを中心としたクオリティ銘柄は、引き続き堅調だと思われる。イーロンを迎えたトランプ政権はテックに対して融和的なので、少なくとも2025年中は利益成長に追い風が吹くんじゃないかと。

現状のAIに対する投資は過剰であり、見合う利益を生まないんじゃないかみたいな話もあるけれども、ビッグテックもその点を十分承知のはずなので個人的には心配していない。感覚的には産業構造転換期における必要投資的なものだと捉えており、ついて来れなくなった中途半端な立ち位置の競合とのギャップがさらに広がるんじゃないか、と考えている。

日本株についても世界の投資家からの評価がポジティブなまま、バリュエーション的には米国株に比べて相対的に魅力的なはずであり、引き続きホールドしていいと思っている。

なので結論、2025年も特にやることなし。以上のような考え方が変わるようなことがあれば、適宜方針を再検討するくらい。

 

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