資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

【プチ検証】高配当ETFのSPYDはディフェンシブなのか?最大下落率を見てみた。

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今日はちょっとした検証結果をご紹介したいと思います。

私の大好物、高配当ETFのSPYDについてです。

 

 

ある日のSPYDの値動きが、、


その日、コロナウイルスの深刻化によって米国株市場は前日比▲0.5%程度の下げとなっていました。


私が好んで買っている高配当ETFのSPYDも下げているんだろうなー、と思っていたのですが、、

SPYDだけ上がってた!


SPYDは前日比+0.2~0.3%程度のプラスだったのです!


「お?SPYD、なんか健闘してるやん、、」

思わず、つぶやいてしまいました。。


自分が買った銘柄が頑張ってくれているのを見ると、
なんだかうれしくなってしまいますね。

そもそもSPYDってなに?


さて、「そもそもSPYDってなんだよ」という方もいらっしゃるかと思いますので、
簡単にご紹介します。

この銘柄は詳しい解説が結構ネットにありますので、詳細はそちらへ譲ります、、


SPYDの簡単な特徴は、次の通りです。

  1. 高配当米国株に投資する定番ETFの1つ
  2. 設定日=2015年10月
  3. 配当利回り=4.4%
  4. 設定来リターン=10.66%
  5. 経費率=0.07%
  6. 投資セクター:不動産17.8%、一般消費財17.5%、金融14.0%、他

すべて、2022年2月現在の数値です。

最新の数値は、運用会社であるステートストリート社のホームページで確認できます。

https://www.ssga.com/us/en/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd


定番の高配当ETFはSPYD、VYM、HDVの3つとのイメージです。

そして、ほかの2つの配当利回りが3%台なのに対して、
SPYDは4%台と頭1つ飛びぬけています。

やはり、不動産セクター、つまりREITが組み込まれているのが大きいのでしょう。

過去の最大下落率を見てみた


さて、本題です。


実は、

「SPYDはディフェンシブだ!」

という言説をよく見るんです。

 

ここで言うディフェンシブとは、

下落局面でも、市場平均より低い下落率で済む

といった意味内容で申しております。


足元の動きを見ていると、それを裏付けるような動きをしています。

せっかくなので、過去のもっと強いストレスが掛かった時期の動きも見てみます。


ここはシンプルに、

「最大でどれくらい下落するのか?」

これを見てみます。

下落率はS&P500より3-4割低いかな?


検証には、Portfolio Visualizerを使わせていただきました。

個別銘柄も含め、過去のパフォーマンスのバックテストができる、ありがたいツールです。

www.portfoliovisualizer.com

 

ベンチマークとしてVOO(S&P500連動のETF)の最大下落率も見てみました。
結果は、次の通りです。

  1. SPYD:8.7%
  2. VOO:13.5%

 ざっくり言って、S&P500より3-4割は低い最大下落率と言えそうです。

一応、この結果に基づくと、

「SPYDはベンチマークに比べて(相対的に)ディフェンシブです!」

…と、言ってもよさそうです。

リーマン並みのストレス期は含まないデータなので過信は禁物。


1つ、注意点があります。


今回のデータ期間はSPYDが設定された2015年10月から、足元2020年1月までです。

そして、最大下落が起きたのは2018年末、つまりアップルショックの時期です。


何が言いたいかと申しますと、

リーマンショック並みのショック時も同じ傾向になるかどうかは、わからないということです。

とは言え、銘柄選びをする上での一応の参考情報にはしても良いでしょう。

結論:確かにS&P500よりも最大下落率は小さかった!


というわけで、「SPYDはちょっとディフェンシブなんですよ」という話でした。

最大下落を見ておくのは、結構大事です。「暴落時にはこれだけ下がるのか、、」と心の準備をしておけば、冷静な判断ができますからね。

 

先ほどのPortfolio Visualizerでは様々な銘柄の組み合わせを試せますので、
お手持ちのポートフォリオの最大下落率も試してみてはいかがでしょうか。