資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

VPVR(価格帯別出来高)を使った逆張り戦略の解説

どうも。くじらです。

最近「これいいな」と思っているVPVR(Volume Profile Visible Range)について書きたいと思います。

 

一言でいうと、こいつは価格帯別の出来高です。

 

「いつもエントリーのタイミングが早い」とか、

「自分が損切りしたタイミングで反転した」みたいな、

タイミングで悩まれる方には参考になるかもしれません。

 

なお、VPVR関連で一番、参考になった書籍はこちらでした。

短い時間枠(デイトレ)のお話しですが、根っこの考え方は短中期のトレードでも使えると感じます。

 

 

次点で、以下の2冊ですね。そもそも、VPVR関連の本が少ない、、

 

 

 

VPVRとは?

VPVRとは、価格帯別の出来高です。実物見てもらった方がはやいでしょう。

👇これです。

 

f:id:lovegajumaru:20210516093144p:plain

 

TradingViewの有料プランで使えるようになります。

TradingView、無料お試しプランもあったと思うので、試しに使うこともできるでしょう。

 

Visible Range(見える範囲)とついてる通り、画面に表示されている範囲を対象にして出来高を表示してくれます。

 

どこまで表示すればいいのかは悩ましいのですが、

ボラが大きい銘柄の場合、広め(=昔)の範囲まで表示しないと、「次、落ちたらどこで皆拾うかな」の当たりがつけられなかったりします。

このへんはまた、後で書きます。

出来高の多寡をどう解釈すればいいか?

あくまで私の理解ですが、

 

出来高の多いところ:

  • この価格に「反応」する人が多いところ
  • 下落してきた時にサポートレベルになり得る
  • 動きは相対的に「遅く」「ぐねぐね」する
  • 逆張り・平均回帰戦略の見方

出来高の少ないところ:

  • この価格に「反応」する人が少ないところ
  • サポートレベルになることはなく、すとんと落ちてしまう
  • 動きは相対的に「速く」「直線的な動き」をする
  • 順張り・トレンド戦略の見方(?)

 

…と言う感じか。

 

要は、出来高の多いところは価格に対する意見=ノイズが増えるので、上にも下にも一直線には行きにくくなるんですよね。

別の言い方をすると、これまでトレンドが出ていた場合、ここにぶち当たると止まりやすい。

 

逆に、出来高の少ないところは意見=ノイズが少ないので、ささっと直線的な動きになるんすね。いわゆる「トレンド」ってやつです。

その価格帯に対する関心が低いので、さっさと次の「関心が多い」価格帯に向かう。

そして、またそこでチャンチャンバラバラやる。

トレードでどう活用すればいいのか?

ベースとなる考え方

逆張りの方法だけ、書いてみます。というか、私がそれしかやらないので他はわからない。あと、ロングの場合を例にしてみます。

 

基本的な目線は、

「落ちてきて、どこで反転してくれるか」を測る目安にする

…ということです。

 

たまに「逆張り時はしっかり引き付けてからエントリー」なんて表現を目にしますが、「じゃあどこへ落ちるまで待てばいいんか」が論点となるはず。

 

で、目安としては3つあると感じていて、

  1. 出来高の多い価格帯の上限
  2. (出来高の最も多い価格帯)
  3. 出来高の多い価格帯の下限

 

この辺りで指値入れて拾って逆張り!ってのがええんちゃうかなと。

 

2番目をカッコ書きにしているのは、一度、出来高の多い価格帯に入っちゃうと、結局は下限までいっちゃうこともあるから。

というか、戦略としてはそうした事態を想定したものを考えなくちゃいけないと思うので。。

 

図にすると、こんな感じ。

 

f:id:lovegajumaru:20210516101011p:plain

 

①は上限。だいだい、ここで一回は反発することが多い。

調整が甘いときはそのまま上に戻ってくれるが、深押しの時は下限の②までいくことが多い。

で、ここまでくると反発する可能性があると。

 

出来高が多いってことは売買両サイドの人たちが多いわけだが、②の価格帯に近づくに連れて、成行注文で投げ売りみたいな不利な条件でも売りたがる人が増えてくるのだろう。
どんどん、板上の買い注文が消化されて、取引の成立価格も安くなっていく。

「ここ割れたらアカン!いくらでもいいから逃げなきゃ!」みたいな感じ。

その反対側では、

「お!安い指値だったけど買えたやん!ラッキー!」と言う人がいるわけ。

売買、両サイドでどっちがより強気 or 弱気の注文を出しているかという力関係で、価格は決まる。
*売買どちらサイドが多い、少ないではない。どちらがより不利な価格に妥協するかの話だ。

②の下限に近づくに連れて、だんだんと成行の売り注文も減っていって、やがては売り圧力が枯れる。
一方で「(今のところの)適正価格の下限」に近づいたことで、成行の買い注文は増えていく。
こうなると、パワーバランスは売り<買いに傾いて、株価は反発する。

その後は、株価が反発したこと自体が安心材料となって、逆に「早く買わなきゃ!」と成行の買い注文をする向きも増えて、さらに株価上昇に弾みがつく、、みたいな感じ。

 

あとは、②のあたりって前回安値だったりするので「ここならサポートになるやろ」っつってロスカットの逆指値置いている人も多いだろうから、それが発動して出来高増えるのあると思う。

大口は見え見えのロスカットポイントなんてよく分かってるだろうから、より安く買うためにそのレベルまで引きずり下ろすアクションをするんでしょうな。資金力があるって怖いね(白目)

 

この「ロスカットを置く側」になっちゃだめで、「ありがたくその価格(≒短期的な底値)で買わせていただく側」に回りたいですよねって話です。

 

もちろん、本当に②を割ってずるっと逝くこともある。

特にちょい前のハイグロみたいな「そもそもその価格、おかしかったんじゃないすかね」みたいなのはやばい。

価格の決定根拠がモメンタムに拠っていればいるほど、上記の逆張りは機能しなくなる。つーか、危ない。根拠のないナンピン止めろの世界だ。

むしろ、②の下は「速い」価格帯なので、次の出来高の多いところまでストンと行く可能性もある。

 

やっちゃいけない一例👇

実際の対象銘柄・戦略のアイデア

そんなわけなので、基本的にこの逆張りは「ちゃんと戻ってくる子」を相手にやらなければいけない。

分かりやすいのはインデックスだろうか。ただ、こいつは深押し自体の頻度が少ないため、例えば、

  • 普段のちょい調整ではロット小さ目で逆張り
  • そっからさらに深押ししたらロット大き目で逆張り

…みたいなのがいいかも。当然、どこでエントリーするかの当たりをVPVRでつける。

むしろ、深押し待ってもなかなかこないよねと。

あと、値幅がそもそも小さすぎるので、レバレッジETFを使わないと意味のある取引になりづらいかも。資金量の多い石油王の方は別として。

 

 

もう少しリスクとりたい場合は、ボラ(値幅)の大きいハイテク・半導体などのETFでやるといいかも。

*ETF、であって個別銘柄ではない。個別銘柄が「戻ってくる子」か見極めるのは、また別のスキルだ。

 

ただし、こいつらは相対的な深押しの可能性が高まるので、買い下がるにしても後の方のロットを厚めにしないとあかん。

👇後の方のツイートで、ちょっと焦り出しているのがわかる。

 

終わりに

というわけで、VPVRでした。

こいつを使うことの真の効能は、高値圏で突っ込みロングをして含み損みたいなトレードが減ることかと。

とくに、高値圏で出来高がクッソ増える逆ピラミッド型みたいなのが見えると嫌でも警戒するので、「ここで捕まると逃げられなくなるな」という恐怖感が走るようになる。

 

本格的に使い始めてまだ日が浅いので、また知見が溜まったらなにか書いてみようと思う。

 

 

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