資産形成の灯台

高配当株ETF・インデックス投資をメインとした資産形成の戦略策定・実践の記録を配信。SPYD, VOO, QQQ, VGT, DIV, SRET等を運用中。最も尊敬する投資家はハワード・マークスです。

将来の確率分布に基づいた投資の意思決定方法とは?

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FRBが緊急利下げをしましたね。下げ幅は0.5%です。これは異例なことです。

しかし、株価は800ドル近く下落しました。

そのうえ、債券に買いが集まり、米長期金利は初めて1.0%を下回りました。
これも異例なことです。

異例尽くしの相場で、

「もはや何を信じていいかわからない!」

そんな方も多いでしょう。

本日は、そんな方へ向けて、
「未来の想像の仕方」についてお話ししたいと思います。

 

 

結論:将来の確率分布をイメージして意思決定しよう


先に結論を申しますと、

「将来の確率分布をイメージして意思決定しましょう」

こういうことになります。
 

確率分布とはなにか?


さて、私たちは普通、未来がどうなるかを考えるとき、

大抵は「点」を想像するのではないでしょうか。


つまり、

「きっと、今後は下落相場が続くはずだ」

「そろそろ株価が反転するころだ」

こういったモノの考え方をする、ということです。

 

人間の注意力は限られています。
数えきれないほどの将来の局面を考えられる将棋のプロのような方は除き、
多くの方は、1つの未来を想像しながら生きているのではないでしょうか。

これに対して、確率分布とは、次の図のようなイメージです。

 

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出典:ニッセイ基礎研究所
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=52839?site=nli

見慣れない方にとっては、「なんじゃこりゃ、、」って感じですね。
ここでは、あまり専門的なことには触れません。
あくまで、イメージを持っていただくことを重視します。

山の高いところは、
「最も起こりやすい中庸シナリオ」「平均値」
といったものです。


これに対して、山のすそ野は、
「あまり起きそうにないシナリオ」「極端に良い or 悪いシナリオ」
こういったものです。

私たちにとって重要なのは、「極端に良い」よりも「悪い」ほうのシナリオですね。
なぜなら、見込みが外れて大損をする可能性があるからです。


要は、

  1. 未来は1つではない
  2. 未来は「広がり」を持ったものだ
  3. 「広がり」は均等ではなく、「起こりやすさ」の違いがある
  4. 「広がり」は良い方向にも、悪い方向にもある

こういったことが言いたいと、ご理解ください。 

 

未来は複数の出来事で構成されており、夫々の出来事について、「起こりやすさ」の違いがある、、そんな風に捉えていただければと思います。

 

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将来の確率分布を「イメージ」ってどういうこと?


さて、この確率分布をイメージするとは、どういうことでしょうか?


端的に申しますと、

  1. 1つの未来を想像するのではなく、
  2. 「最も起こりそうなこと」や
    「滅多に起きないけど最も悪いこと」も考えることで、
  3. 幅を持った未来を想像する

こういうことになります。


なかなかややこしいですね、、
例を挙げて、説明しましょう。

「最も起こりそうなこと」はなにか?


例えば、今回のコロナ危機です。


仮にメインシナリオを、

「コロナウイルス流行はじきに終結する」

「株価は反転して上昇基調に戻る」

このように考えているとしましょう。(仮にですよ?)

「滅多に起きないけど最も悪いこと」はなにか?


こうした場合に、

「起こる確率は低いけれど、起こったら大幅に損をする事態は、
どんなことだろうか?」

こう自問してみるのです。


今回のケースですと、

「コロナウイルスの流行が世界的に広がる」

「株価は底割れして、二番底、三番底を迎える」

こうした事態になるでしょう。

  

ここで大事なのは、
「そもそもメインシナリオが妥当かどうか」
などと言ったことより、

自分が賭けようとしている未来と反対のこと=リスクに、
思いを巡らせるという行為、そのものです。


こうしたことに思いを馳せたうえで、投資の意思決定をした方が良いと考えます。

 

最悪の事態を考えても、リターンは納得できるものか?


ここで言う意思決定とは、

「最悪のことが起きた場合の損失を考えても、
その投資のリターンは納得のいくものか?」

こういうことを指します。


これは、ネット証券の注文ボタンを押す瞬間まで、
自分の胸に問いかけ続けた方がよいでしょう。


もしそこで、少しでも腹落ちできない自分がいることに気が付いたのなら、
最悪のシナリオにも”配慮”する方向へ軌道修正すればよいのです。

どういうことでしょうか。


これまでの例に倣いますと、

メインシナリオは「今が底で、これからは反転上昇する」ですので、

「すぐに余剰資金を一括投資」が合理的な判断となります。


ですが、一度立ち止まってみて、

「反対の出来事が起こる可能性もあるのでは?」

このように感じたのならば、

  1. 投資額を減らしてみる
  2. 投資時期を複数回に分けてみる
  3. ディフェンシブなアセット/セクターにも資金を振り分けてみる

こうしたことを検討すればよいのです。


こうすれば、ある程度は「どっちに転んでも」そこそこのリターンを確保できる可能性が高まります。

 

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もちろん、一括投資をして成功したときほどのリターンは得られません。


しかし、代わりに大負けすることもなくなります。

パフォーマンスの最大化とリスクヘッジは、トレードオフの関係にあるのです。両方を得ることはできません。 どちらか、自分が腹落ちできる方を選択しなければならないのです。

 

最後に:意識的に極端な投資を避けることが大事

 
本日は、「幅を持った未来を想像する」ということについて、お話ししました。
掴みどころのないお話ですので、きちんとお伝え出来たかどうか、少々心配です。

 
ですが、このことは何度言っても足りないくらいに重要なことなのです。


とにかく、意識的に極端な予想に基づいた投資行動を避けること
これが何より重要だと考えます。


なぜかと言いますと、人間、どうしても相場の雰囲気に流されて、
ついつい、「一発当てたく」なるからです。

 

経済や相場を予測することは、本当に難しいです。それなのに、様々な情報に触れていると、自分の立てた予想に基づいて、集中的に投資をしてみたくなってくるのです。


かつての私が、まさしくそうでした。。


初心者の方は、こうした「落とし穴」の多い道は、
できるだけ避けた方が無難です。


落とし穴にはまって相場から退場することなく、
皆さんが健全な資産形成を続けられることを願っております。