ブログ名に「資産形成」 というキーワードが入っている当ブログですが、
最近は「高配当ETF買っちゃった報告ブログ」と化しています。
軌道修正しなくちゃ(使命感)
…というわけで、
投資信託
特に、株式・投資信託に関する投資事情にフォーカスします。
この記事を読むと、
- どんな人が、
- 株式・投資信託に、
- どれくらい投資しているのか
ということが分かります。
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資産総額別/株式・投資信託の保有比率
まずは、金融資産総額別に株式・投資信託の保有比率を集計した結果です。
フィデリティ投信が1万人を対象にしたアンケート結果です。
出典:フィデリティ投信
https://invest-navi.fidelity.co.jp/articles/columns/2020-02-20---1582100123671
凡例は株式・投資信託の比率が、
- 濃い青:0%、
- 水色:0-99%、
- 茶色:100%
になります。
乱暴な言い方をしますと、
濃い青はノンポジ、茶色はフルインベストメント、、みたいなイメージでしょうか。
実際は濃い青の中に債券が含まれていると思いますので、「ノンポジション」は正確ではないですね。ただ、「そうは言っても、ほぼ預金か保険でしょ」という気もしております。
また、投資信託の中にはバランス型ファンドなども含まれます。
ですので、必ずしも茶色の層も「株式1点張りフルインベストメント」みたいな人たちだけではない点にご注意ください。
ここから読み取れることは、
- 資産総額が大きくなるほど、分散が効いた資産構成になる。
- 資産総額500万円未満の世帯では、資産構成の偏りが見える。
ということになります。
「資産構成の偏り」というのは、
- 株式・投資信託100%か、
- 株式・投資信託が全くない(たぶん預金・保険だけ)
という世帯が多い、と言ことを意味します。
100万円-500万円未満の世帯については、約7割がこのいずれかですね。
- 元本割れが大嫌いな預金至上主義の方か、
- 全力投資の戦闘民族みたいな方、
どっちかしかいないという、なかなか愉快な世界を想像します。
(しつこいですが、少ないながらも債券投資家の方も混じっていると思いますよ!)
さて、ここでふと思うのが、
「この傾向って、そのまま年齢別の構成にも当てはまるんじゃないの?」
ということです。
一般的なイメージとして、年齢が上がるほど、資産総額も増えます。
したがって、年齢別の構成比も資産総額別の結果と同じになるんじゃないか?
というわけです。
若いときは株式への投資比率が高くなるのは、納得のいく結果です。
株式は期待リターンが大きい半面、ボラティリティも大きいです。
一方で、投資期間を長くとれるほどに期待リターンは安定する傾向にあります。
したがって、資産総額が少ない若い人ほど、株式全力投資を選好するんじゃないか?
と思うわけですね。
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年齢別/株式・投資信託の比率
というわけで、同じフィデリティ投信によるアンケート結果です。
凡例は前回と同じですね。
これを見ますと、、
なんか、年齢に関係なくノンポジ or フルインベストメントのような気が、、
これ、なかなか意外な結果でした。
てっきり、若い人→フルインベストメント、高年齢層→分散が効いたポートフォリオっていうイメージでしたから、、
何とか解釈しますと、
- 株式・投資信託比率は、年齢ではなく資産総額と反比例の関係にある
- 資産総額が少ない人ほど、よりリスクを取って資産の拡大を志向する
…といった感じでしょうか。
ただ、これを見て思うのは、
「ということは、定年に近づいても資産形成が十分ではなく、リスク資産に全振りして資産拡大を急ぐ人も結構いるのかな?」
「もっと言うと、資産総額が小さくてもノンポジションの人も結構いるのか(絶望)」
ということです。
個人的には、何歳からでも資産形成に遅いということはなく、
まずは始めることが大事だと思っています。
一方で、これから資産形成が必要になる若い人たちには、
できるだけ早めにリスク資産への投資を始めてほしいと思います。
おまけ:米国ではどうか?
最後に、米国における象徴的なデータがありましたので、
そちらをご紹介します。
みずほ総合研究所の資料です。
出典:みずほ総合研究所
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/urgency/report181213.pdf
これはある世代の資産総額の伸びを、時系列で追っていった結果ですね。
これを見ますと、
- 日本は20年で約2倍に拡大
- 米国は20年で約5倍に拡大
…と、資産形成のスピードに驚くほどの差がついています。
その要因は、リスク資産の保有割合であると考えられます。
というわけで、たまには資産形成ブログっぽい記事でした。
前回の記事でも書いたとおり、
資産形成に関する状況は、昔よりもよくなっています。
悪いことばかりではないのです。
これから、さらに資産形成が一般的になっていくことを願っております。
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