資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

なぜテクノロジーセクタースキーになったのか

数年前に見たアメリカのシンクタンクかなんかの資料で、セクターごとの長期間の利益成長率の推移が載ってたんだよね。そこでテクノロジーセクターの成長率が圧倒的で、逆にこれ以外に投資する先ってあるんですかって感じたのをずっと覚えてる。

 

金融市場は短期的には確かにランダムなんだけど、中長期的には平均回帰性があるように見える。これは株式が金融商品であるとともに、(当たり前だけど)裏付け資産として企業価値があることと関係があろうと。個別の企業の成長性はさほど安定してないかもだけど、それをセクターレベルや市場レベルで考えていくと中長期では安定したものになる。なので、株価も中長期的には一定の成長速度に回帰していく。

 

そう考えた時に、中長期的に高い成長率を維持してきたところに投資をするのは当たり前だと考えている。よく言われるのは過去の成長率が将来も続くとは限らないという言説だけど、これ自体は「空って青いよね」っていうのとほとんど変わらなくて、じゃあ実際にその言説が具体的な投資対象においてどの程度妥当性があるのかという話とセットで考えるべきだと思っている。あと時間軸の概念が入ってるかどうかね。

 

投資の分野はこういう格言みたいなものが溢れてて、先人の知恵として役に立つものもある一方で、思考の邪魔になるものも多いと感じている。ややもすると、格言に従うこと自体が目的化する。分散投資にしてもそうで、分散投資が目的なのではなく、そこから得られるリスクの低減効果が目的だと理解している。なので、限界的なリスクの低減効果が得られなくなったらそれ以上の分散は無意味である。

 

ちなみに、私の中で一番役に立った格言的なものは、マネーの公理で出てきた「意味のある投資をしろ」である。これ自体が自分がやっていること有意味かどうかをチェックする自己監査的な機能を持っているからである。

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