どうも。くじらです。
本日はですね。
今、絶好調のテーマ型ETFをご紹介したいと思います。
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なんで急にテーマ型ETF?
私、職務上の理由で個別株を買えないんですよね。
そうなると、買えるのはQQQなどよりも集中度の高いテーマ型ETF、、ということになるのです。
正直言って、テクノロジー等のセクターはすでに上昇がすごいことになっていて、
高所恐怖症の自分には手が出しづらいです。
それでも、これから徐々にマーケットが業績を織り込みだすであろう中で、
不調なオールドエコノミーよりも、
まだ将来を描きやすいテクノロジー等へさらに資金が集中する可能性もあります。
もちろん、早期のワクチン開発等で従来型の生活が戻る期待が高まれば、
逆にテクノロジーは利確されて資金がオールドエコノミーへ逆流するかもしれませんが、、
どっちになるかはわかりませんが、
短期的には「強い」分野に手を出してみるのもいいでしょう。
…と、じぶんで書いていてフラグびんびん丸だなぁと思いましたが、
投稿翌日とかに崩れたら許してね★
どんな銘柄を集めたの?
では、どんな方法でテーマ型ETFを集めたかと言いますと、
- SBI証券の銘柄スクリーナーを使って、
- 直近1ヶ月で52週高値を更新した銘柄の中から、
- 年初来パフォーマンスがQQQに比肩 or 凌駕する、
- テーマ型ETFをピックアップする、、
こんな方法で集めました。
QQQよりアンダーパフォームしていると、「じゃあQQQでいいじゃん」ですからね。
「なんでSBI証券?」かと言うと、私がメインで使っているからです。
せっかく良いETF見つけても買えなかったら悔しいじゃないですか。
ちなみに、
「52週高値って、、それって天井なんじゃないの?」
こう思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、その可能性もあります。
しかし、52週高値をモメンタムファクターの代理変数として見る考え方もあります。
これについては、『ウォール街のモメンタムウォーカー』という本で紹介されています。興味のある方は、見てみるといいでしょう。
同書の記述によれば確かに、
一般的なモメンタム(直近1年間の勝ち組)に比肩するパフォーマンスが観察されるようです。
これを「強いテーマ型ETF」として、本記事ではご紹介する次第です。
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「強いテーマ型ETF」一覧
さっそく、一覧をお見せします。
出典は、私が愛してやまないETF.comです。
AUMの多い順でソートしてます。
パッと見、バイオとテクノロジーだらけですね。
まぁ現環境下ですと、これは致し方なしでしょう。
「アフターコロナ」の世界でも付加価値を創出できる、、
とのストーリーが描きやすいですもんね。
そして右の方に3カ月リターンがチラ見えしてますが、
QQQの+30%でもすごいのに、
+40%, +50%までいてくっそビビります。
ちなみに、数が多いので個々の銘柄の詳細には立ち入りません。
ファンド名でなんとなく感じ取ってください。
リターンを見てみよう
では、期間別のリターンを見てみましょう。
YTDの高い順でリターンでソートしてます。
え、なにこのリターンは、、(畏怖)
HERO、CLOUの2銘柄がずば抜けてますね。+50%近くのリターンです。
やはり巣篭もりエンタメなどのアフターコロナテーマは強いっすね。。
ただ、1年超のパフォーマンスではSMH(半導体関連ETF)が光りますね。
HEROにしろCLOUにしろ、投資先分野の基盤技術として半導体は欠かせないということでしょうか。
PERも見てみよう
一応、PERも見てみましょう。
PERの高い順でソートしてます。
ここで「たっけーなオイ」と言っていては、買えないっすね。。
将来にわたってEPSが成長するならば、
PERが30超えてたって「安い」のでしょう。
もちろん、「実はそんなに成長率保てません★」とわかった瞬間に、
ブーストされていたバリュエーションが剥げるわけですが。
マイクロソフトのナデラCEOは、「コロナで2年分、時計の針が進んだ」と言いました。
これをどう解釈するかですが、素直に受け取るなら、
「2年分の需要成長が一気に実現した」
こうでしょうか。
需要拡大に合わせて、急に企業側が供給を増やせるわけではないでしょう。
それでも、私たちはどこまでこの「成長」を株価に織り込めているのでしょうか。
モメンタムファクターは、人々の「過小評価」がリターンの源泉と言われます。
「良すぎるニュース」を、私たちはうまく処理できないのです。
そのため、徐々に好材料が株価に織り込まれてき、αを生み出すのです。
…という話は置いておいて、バイオ系やCLOUはすごいっすね。
PERが▲300%ですよ。
まだ利益が出ていないアーリーステージの企業を多く組み込んでいるのでしょうね。
本来は売上高成長率や営業キャッシュフローマージン等で評価すべきところでしょうから、PERはは参考扱いです。
逆に、SMHは25倍くらいなんすね。
パフォーマンス比で考えると、さほど高くないと見えるが果たして、、?
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チャートで比べてみよう
テクノロジー組
これだけだと直感的にわかりづらいので、チャートでも比較してみましょう。
流石に多いので、チャートはテクノロジー組・バイオ組で分けて、
3カ月、1年、5年を見てみた。
まずはテクノロジー組の3カ月チャートからだ。
CLOU、HEROの圧勝である。
面白いのは、6月くらいまでは他の銘柄もそこそこ付いていったいた形跡がうかがえることだ。
6月に入ってから、ガクッと調整があった。
それから、パワーインフレについていけなくった少年漫画のサブキャラよろしく、
CLOU、HERO以外の銘柄のパフォーマンスの伸びが鈍化している。
きっとクリリンもこんな気持ちだったに違いない。
次は1年チャートだ。
これまた景色が違ってくる。
目立たなかったSMH君がコロナ前まではトップだったようだ。
さらに、コロナ後でもHEROに次いで2位である。
先ほどのバリュエーションの件もあり、この時点でSMHは後でもうちょっと調べようと思ったのであった。
あくまで一般論だが、モメンタムは、
「急にくっそ上がる」よりも、
「じわじわと上がる」という方が、
その後のパフォーマンスが良いという調査結果もある。
その意味では、急に伸びているHERO以外も魅力的である。
ただし、今回は3月前後で世界の断絶がある。
モメンタムの継続性の質を重視するのか、アフターコロナにおける評価の良さを重視するのか、もう少し考えたいところ。
最後に5年チャートだ。
あー、やっぱQQQ強いわ。そしてSMHくんもすごいね。
SMHはパフォーマンスが高いけど、ボラティリティも高い印象っすね。
なお、HEROとCLOUは設定されてから日が浅いため、
比較が不利になってしまっている。その点はご容赦いただきたい。
あとは、、BOTZとHACKは横ばいにも見える。
この3カ月で再評価されて急上昇した感じか。
バイオ組
次はバイオ組だ。3カ月チャートからね。
こちらは、GNOMが突出している感じですかね。
テクノロジー組以上にさっぱり中身が分からないので、
GNOMがトラックしているインデックスの説明を公式から引っ張ってみる。
英語なんで、DeepLに突っ込んだ結果をそのまま載せる。
これらの企業には、遺伝子編集、ゲノム配列決定、遺伝子医療または治療法の開発・検査、計算機ゲノミクス、遺伝子診断またはバイオテクノロジーの事業活動を行っている企業が含まれています。
https://www.solactive.com/Indices/?index=DE000SLA7166
余計にわかんねぇな。
どうでもいいですが、GDNAのファンド名は、
『GOLDMAN SACHS HUMAN EVOLUTION ETF』です。
これまたクッソカッコイイですね?
これだけで買ってみたくなります。
こんな名前だけど(だからこそ?)、ヘルスケアがテーマです。
まぁいいや。1年チャートも見てみましょう。
これを見る限りは、「QQQ買っておけばいいんじゃない」という気もしますね。。
というか、やっぱり直近のQQQの伸びはやばいですね。
そりゃ、「QQQショートしたほうがいいぜ」という記事が増えるわけです。
中長期は別として、短期的には危うげな上がり方してますもん。。
最後に、5年チャートです。
あー、これは、、
これを見てしまうと、本当にバイオ組が「強い」と言えるのか不安になってきます。
今は、Withコロナの世界における期待で上がっている銘柄が多いんすかね?
ただ、他の業界と比べて研究開発の足が長いのがこの分野です。
新薬等の開発実績や決算が伴ってこないと、
移り気なマーケットに見放されるかもしれないっすね。
逆にサプライズがあればぐんと伸びるかもですが、、
正直、こうしたバイオ銘柄も含むQQQでいいかなという気もします。
これらを抜き出して保有する意義がどこまであるかですかね。
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ファクターはどうなのよ?
最後に、ファクターも見てみましょう。
ちょっとデータ期間か何かの制約で見られないのもありますけど。
表示領域の関係で、Valueとかは抜いちゃってます。どうせマイナスでしょ(適当)
これはこれで、面白いっすね。
ここ1年でパフォーマンスの良いSMHはモメンタムとクォリティが高いっすね。
で、サイズはマイナスなんで、大型株が中心すね。
逆に、HACKは小型株効果で上がってたんすね。
モメンタムもそこそこありますけど、クオリティはちょいマイナスと、、
この辺は、手持ちのポートフォリオとの分散を考えてチョイスしても面白いっすね。
例えば、単純に手持ちが大型株に偏重してるなら小型株効果の高いHACKにするとか、
逆に小型バリュー(SPYDのことね、、)が多いなら、これらのファクターと相関が低いモメンタム・クオリティを持つSMHにするとかね。
最後に
というわけで、テーマ型ETFを概観してみました。
個人的にはSMHが気になりますね。。
ボラティリティの高さはアレですが、コロナ前後で定性・定量的にポジティブなのが気に入りました。バリュエーションも、相対的にはまだマシですしね。。
ただ、短期的にはちょい過熱気味にも見えます。
押し目を待つか、ほんのちょっと買ってウォッチするか、
いずれにせよ、おっかなびっくりのエントリーになりそうです。
あと、ちょうどチンギスハンさんが急成長クラウド株の買い方入門編をYoutubeに投稿されていました。
まずはこちらで予習させていただいた方がいいですね!
で、最後にお決まりですが、投資は自己責任でお願いいたします!
最後にトレードに関する参考書籍です。
今回紹介したETFのようなグロースと言えば、マーク・ミネルヴィニ氏が有名です。
私もTwitterをたまに見てますが、ショートのタイミングとかよく当てられるなとビビらされます。
以下の2冊が、私が読んだもので非常に参考になりました。
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ファクターについては、こっちでも記事書いているので良かったら見てくださいね!