やばそう(コナミ館)
OpenAIがDeep Reserchという機能をリリースした。ちなみに、Googleなどからも同様のサービスがリリースされているが、別物である。名前かぶりすぎやろ()。
これ、結構ゲームチェンジになるのではないかと思っている。これまでのGoogleのDeep Reserchなどは使ってみても、正直言ってピンとこなかった。確かに多くの文献から情報を拾ってきてくれるのだけれど、深掘りが足りないというか、インサイトのレベルまで出力結果を高めているとは言えないと感じていた。
それに対して、o3-mini-highのWeb検索機能を使ったリサーチ結果は、自分が時間をかけて調べても多分こうなるんじゃないか、あるいはそれよりも高い品質なんじゃないか、と思えるものだった。これはDeepSeekを使った時にも感じたことで、おそらくリーズニングが品質を高めているのではないか。
人間が調査をする時は、まず初期調査をして当たりをつけたら成果が得られそうなところを深掘りしたり、微妙だったら横展開して他の観点からリサーチをしたりする。そのように、調査と考察を行ったり来たりしながら、だんだんとピントを合わせていくようなことをする。なんとなく、リーズニングをやっているモデルの品質を見ると、これに近いものを感じる。o3-mini-highが検索⇔考察のサイクルを回しているかはわからないが、最初の検索結果と自身の考察の中だけでの行ったり来たりであっても、相当に品質向上に貢献しているのではないか。
以下の連投で言われている通り、中途半端な調査職はこれに食われそうな気がする。
ちょっと暗い話をすると、これらの業界は「自閉気味だが頭のキレが良くて黙々と掘り下げて研究成果を出す」タイプの理系人材の受け皿として機能してきたのだが、ここが縮小すると地頭の良さよりもコミュ力お化けのほうが出世するようになり業界のサイコパス感・ブルシット・ジョブ感が増すかも。 https://t.co/oobHurdnz7
— Kenn Ejima (@kenn) 2025年2月3日
一方で、ニッチな業界で他社の事例を探るようなケースには、まだまだコンサルの登場の余地があると思っている。公開情報についてはもうダメだろう。散々言われてきたことだが、いよいよジュニアがやるような調査やコンサルティング業務はAIに食われていくだろう。
一方で、インサイダーな知識も兼ね備えた豊富な経験を持つシニアコンサルについては、引き続き企業側の壁打ち役などとして需要があるのではないか。
…と書いたが、コンサル企業がシニアコンサルの仕入れたインサイダー情報も社内で統合し、AIが扱えるようにするならば、そこもいずれは食われていくだろう。秘密保持契約的な部分をクリアできるならばの話だが。
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