資産形成の灯台

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SPYDがS&P500をアウトパフォーム!?海外のSPYD議論のご紹介

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どうも。くじらです。

本日はSeeking Alphaという海外のサイトで、

SPYDの話題が議論されていましたので紹介します。

 

日本では割と人気があるように思いますが、

海外でSPYDの話題ってあんまり見ないんですよ。

 

なので、どんな議論が展開されているか気になったのですが、

意外と日本で展開されている議論と似通っていて驚きました。

 

SPYDは人によって意見が分かれやすいETFですが、

この特徴は国境をまたいだもののようです。

 

まずはある投稿者が投稿したSPYDの分析記事の概要をご紹介して、

その後にコメント欄で展開されていた議論の要約、

最後に私自身の所感を述べたいと思います。

 

例によって、くじらのゆるふわ頭脳翻訳エンジンで訳しているので、

正確性は保証しないぞ☆

 

原文はこちらです。

 

 

記事の投稿者の主張

現在のアンダーパフォームは将来の成長のバネ

これまで、SPYDはS&P500をアンダーパフォームしてきました。

 

 

原因はハイテクの欠如です。

コロナ後は、ハイテクが市場を牽引したからです。

逆に、エネルギーや不動産といったSPYDの多くを占めるセクターは振るいませんでした。

 

一方で、短期的なアンダーパフォームは、将来のアウトパフォームの土台になります。

簡単に言いますと、急激な下落局面ではしばしば売られ過ぎる傾向にあり、

低いバリュエーションは将来のアウトパフォームの可能性を示唆します。

 

現在の「グロースバブル」はSPYDの将来のアウトパフォームにとって追い風です。

SPYDの構成銘柄はバリュエーションが低いものが多数を占めています。

 

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SPYDの優れた特徴

SPYDはセクターに対する分散投資でも優れています。

 

S&P500のセクター別のウェイトは、情報に27%、素材に2.5%と偏りが大きいです。

これは好調な銘柄へさらに投資し続けるという、時価総額加重平均がもたらした特徴でしょう。

 

一方で、SPYDのセクター別のウェイトは17.5%~4.5%で、

ほとんどのセクターが10%前後です。 

 

 

セクター分散という観点からも、SPYDは優れていると考えます。

 

さらに、PEレシオの観点からもSPYDは優れています。

SPYDは「高配当」というフィルターを通すことで、

過大評価されている企業を排除することができます。

 

S&P500、SPYDのPEレシオはそれぞれ23倍、14倍です。

カンザスシティ連銀の調査によると、

「P/E」が14倍の銘柄のバスケットは、その後の10年間で年率7%のリターンが期待できるのに対し、

「P/E」が23倍の銘柄は10年間でわずかにマイナスのリターンが期待できるという結果が出ています。

 

ここまで(S&P500 の)バリュエーションが高まっているのは2000年以来であり、

当時は最高値の更新に13年近くの月日を要しました。

低く抑えられたバリュエーションは、SPYDにとってプラスになると考えます。

 

最後に、SPYDはバリュートラップの回避にも役立ちます。

バリュー投資の最大の問題点は、

単に倒産リスクが高いだけで「安い」企業を買ってしまうことです。

 

一方で、SPYDは一般的に操作が可能な利益よりも配当に着目し、

多くの企業に分散投資をすることで、より質の高い企業のバスケットに投資しようとしています。

 

実際に構成銘柄の財務状況を見ても、

S&P500の他の企業と比して、それほどレバレッジやバランスシートの状況に差はありません。

お世辞にも優れた財務状況とは言えませんが、

基本的にはすべての企業でフリーキャッシュフローがプラスになっていますので、外部環境が改善した後には力強い回復が期待できるでしょう。

結論:SPYDはS&P500よりも優れた投資!

結論として、SPYDはS&P500よりも優れた投資であると考えます。

SPYDは、S&P500よりもはるかに低いバリュエーションを持っており、今後10年間はアウトパフォームする可能性が高いです。

短期的には、より多くのダウンサイドが見られるかもしれませんが、SPYDは長期的には堅実な投資先であるように見えます。

 

コメント欄の議論の応酬

A氏:んなわけないでしょ

ダウンサイドリスク強すぎでしょ。

今のSPYに対するアンダーパフォームを見てよ。

SPYは1.75%下落しているのに対して、SPYDは2.75%も下落しているよ?

 

3月以降のリバウンドでも大きな差が出ているよ。

配当を加味しても、パフォーマンス負けとるやん!

 

グロースバブルが破裂したら、SPYDはさらに下がるよ。

誰が高配当のぼろ企業に投資したがる?

キャピタルロスはインカムゲインをはるかに上回るよ!

SPYDは敗者の戦略だよ!

B氏:次の10年でパラダイムシフトが起こる

SPYのアウトパフォーマンスは、現在SPYの時価総額の21%を占めるインデックスの上位5銘柄のアウトパフォーマンスに関係しています。

 

それはあなたが何を信じるかにかかっています。

私がテック企業を経営し、Google、Facebook、Amazonと関係を持っていることを考えると、私のインサイダーの意見は、数年後には... 少なくともGoogleとAmazonは、法的・規制的に大きな逆風に見舞われ、成長は鈍化し、独占禁止法はさらに深刻な問題になるだろう。

フェイスブックはその間成長するかもしれませんが、現在のハイテク株の中では最も合理的に評価されています。

 

私は、グロース/バリューのパラダイムがこの10年で反転することを確信しています。

一つ確かなことは、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示すものではないということです。

 

一般的な考えに反して、これらの企業はバブルの中に存在しているわけではありません。特にこれらの3社は、それぞれの業界において、他の企業の成功に大きく依存しています。

 

S&P500は失われた10年を見ている可能性が高い。。。

10年後の2030年をベースに議論しましょう。

A氏への反論①:永遠に沈んだセクターはない

あたなは不動産、金融が二度とリバウンドしないと思うのですか?

バリューは永遠にトラップですか?様子を見ましょうや!

 

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A氏への反論②:設計思想の違いに過ぎない

A氏の話は、人々に「なぜその資産を購入するのか」という理由を思い起こさせますね。

 

SPYDはインカムに焦点を当てて設計されたものです。

ですから、SPYDはSPYよりも高い利回りを所有者に提供するのです。

これは設計思想の違いであり、単純にSPYDがSPYをアンダーパフォームしたからと言って、SPYDが敗者の戦略とは言えないでしょう。

 

SPYDがSPYよりも低い利回りとなったとき、SPYDは敗者の戦略になるでしょう。

その他の意見

おれはテクノロジー推しのSPYがいいな。

それに、これからFRBがETF買うなら、SPYっしょ!

 

あとは、SPYD+QQQの組み合わせとか相互補完でいいよね。

それな。

おれはVYMちゃん!

コメント欄の意見のまとめ

…とまぁ、なんとなく日本でも繰り返されたような議論が展開されていたのでした。

ざっくりとまとめますと、

  1. ダウンサイドリスクの高さは無視できない
  2. グロース優位は永遠ではないのでは?10年後を見据えて投資せよ
  3. SPYDの戦略目標は「高いインカム」であり、SPYとは設計思想が異なる
  4. SPYD+QQQとかいいよね!

こんな感じの意見が出てましたね。

私の意見

以上の流れを見て、私が思うところを述べます。

やはりSPYとSPYDでは「目的が違う」

コメ欄でも、さすがに「SPYをアウトパフォームする」までの意見は出てないっすね。

上には載っけてないですが、「リンゴとオレンジを比べるな」という意見もありました。

 

私の感覚も、これに近いですね。

 

SPYDホルダーとして言うのもなんですが、

さすがに投稿者の言う「今後の10年はSPYDがSPYをアウトパフォーム」は、

「ほんまかいな」という気もします。。

 

SPYDの性質上、SPYをアウトパフォームすることがあったとしても、

それは限られた時期になると思ってます。

このへんは、過去のSPYDのまとめ記事もご覧ください。

 

www.lighthouse4you.com

 

私もアウトパフォームまでは期待してないっす。

SPYDは私にとってあくまで、「配当いっぱいください枠」ですからね。

どの「将来の姿」を信じるか

あとは、なんかテック企業経営者の人が言っていた、

「あなたが何を信じるかによる」

これは共感するものがありました。

 

今後もずっとグロース優位なら、SPYDはずっとアンダーパフォームし続けますね。

と言いますか、バリュー投資自体がずっと日の目を見ることがないでしょう。

 

でも、本当にそんなことがありますかね?

こういうときは、タイムスパンもよく考えた方がいいと思います。

 

個人的な感覚としては、3年くらいならグロース優位は全然続くと思います。

特に、グロースの代表格であるハイテクは、コロナ後でも付加価値を生める数少ないセクターの1つだと思っています。

ですから、少なくともコロナの影響下にある当面はグロース優位が続くのではないかなーと考えます。

 

その先は、、分からないっすね。

 

結局は、視点をどこまで伸ばすかではないでしょうか?

視点を将来へ伸ばせば伸ばすほど、将来の像はぼやけてきます。

不確実性の高まりとともに、 幅広い戦略をとるインセンティブも高まりますね。

 

過去の栄枯盛衰の企業の歴史を見ると、

10年もあればまたバリューが再評価される時期も来るかもしれませんね。

ただし、目前で上がるグロースの誘惑に耐えられればですが、、

 

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結局、最初の話に戻りますが、

「目的による」

これでしょう。

 

今すぐ配当が欲しけりゃSPYDを買えばいいし、

資産価値の増大を目指すならSPYやらVOOやらQQQに投資して気絶しておけばいいと思います。

そもそも自分がリンゴを食べたいのか、オレンジを食べたいのか知らないと意思決定できないっすね。

 

私の場合はもうそこそこの配当欲は満たせましたので、

今後はVOO、QQQ、VGTあたりを押し目で買い増しして気絶していく次第です。

というわけで、珍しいSPYD記事の紹介でした。

Seeking Alpha、他にも面白い記事があるので、是非ごらんください!

 

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