資産形成の灯台

高配当株ETF・インデックス投資をメインとした資産形成の戦略策定・実践の記録を配信。SPYD, VOO, QQQ, VGT, DIV, SRET等を運用中。最も尊敬する投資家はハワード・マークスです。

長期投資枠の銘柄は売ってはいけないのだろうか?

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どうも。くじらです。

 

ナスダックを中心に調整中っすね。。私も被弾しました。

今回はこれを題材にして、

「長期投資枠までポジション調整するべきかどうか?」

これについて、考えてみたいと思います。

 

 

3カ月ぶりの調整

9/3~9/4にかけてナスダックが急落。2日間で6.6%程度の下落となった。
 
下落要因はいろいろ言われているが、「単純に高かったから」と言うのが主因だろう。
例年、9月はメジャーSQのタイミングであるため、夏休み明け後のトレーダーが戻ってきた後にポジション調整を食らいやすい。
 
通常はLabor Dayによる連休明けにトレーダーが戻ってくるそうだが、
今年はコロナによるステイホームや、個人投資家の熱狂による株価の行き過ぎもあって早めに調整が始まってしまったようだ。
 
まぁ、APPLやTSLA、ZMの上げが急激すぎたのは明らかだ。
この辺りは、前回のブログ記事でも書いたとおりであり、ひとまず想定内ではあった。
今回の調整は健全な範囲であり、特に悲観するものではないと思う。
 

 

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フルインベストメントよりはマシな被弾だが、、

「じゃあ、うまく事前に逃げられたんだよなぁ!?」というと、そうでもない。
 
今回の調整でどのくらい被弾したかと言うと、ポートフォリオ全体で約3%程度だった。
キャッシュ比率を4割弱まで高めているので、これくらいで済んだと言えば済んだのだが、、
 
一方で、株式のうち6割はグロースにしているので、その分はしっかりと食らった格好だ。
今回は「もう少しポジションを減らそう」と意思決定できる材料があった。
最後に欲が出たことで、その機会を逸してしまったのが反省点だろう。
 
9/2の時点で、CLOUが直近の高騰の反動で下がっていた。
このタイミングで、利確できればもう少し被弾率を下げられたはずだ。
 
あの時、
  • 直近の相場の過熱
  • 先導株(ZM)の下落
  • MSQ、連休明け
こうしたことを踏まえて、
「そろそろ下落の可能性が高まってきた」
「その可能性に準じて、少しポジションを減らそう」
 
…という判断を素直に実行できていればよかったわけだ。
だが実際は、「ままもう少しついて行ってもええやろ」となってしまった。
 
そもそも、こうした判断は極めて文脈依存的だ。
 
その前の数週間では、「自分の勝手な相場観で降りてはいけない」という判断が機能していた。
こうした判断がうまくいっていたのは、機関投資家がおらず、イケイケな個人投資家の独断場だったからだろう。
 
「閑散に売りなし」というやつだ。
 
基本的に市場参加者がロング大好きマンの個人投資家しかいないのだから、
トレンドについて行っても問題なかった。
 
だが、ここからは過熱すれば利確したり、ショートで下げて安く仕入れようとする機関投資家が再び参加してくる。
頭を切り替えて、よりリスクサイドの可能性を重視した判断をしなければならない。
 

 

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長期枠もポジション調整の対象にするべきか?

長期枠は売ってはいけない?

今回、早期の処分をためらった理由がもう1つある。
CLOUもSMHも、「中長期的に持ってもいい銘柄」として買ったのだ。
(ついでに言うと、短期枠は処分済でゼロであった)
 
特にCLOUはZMやSHOPが入っている。
どちらも、将来さらに伸びる企業としてコンセンサスを得ている銘柄と認識している(諸説あり)。
まぁ直近のバリュエーションが買いだったかと言われると微妙だが、、
 
これまで、「長期枠は利が乗っている限りは売らない」というスタンスでいた。
 
よく言うだろう。
 
「狼狽売りをしてはいけない」
「長期投資をしているなら、軽々しく売ってはいけない」
「ガチホの方が、結果的にリターンは良くなる」
 
これは概ね、機能するロジックだと思う。
これまで米国市場は長期的には右肩上がりで成長してきた。
そのため、短期的な下落を食らってもガチホしていれば報われる可能性が高かったからだ。
 
しかし、このロジックには次のような疑問も感じる。
 
短期的には損失は損失であり、これを回避しようとする努力が一切許されないのか?ということだ。
 

部分的売却=ポジション調整は「アリ」ではないか?

自分が(勝手に)尊敬している方は、長期枠でもポジション調整の対象としている。
その結果、今回の下落でもポートフォリオ全体の下落は1%以下に抑えたようだ。
 
確かに悪いシナリオとして、
 
「下落直後に売ったらすぐに反騰。再インのタイミングを逃す」とか、
「下落を警戒して売ったら杞憂であり、そのまま上昇トレンドを逃す」
 
…というのはあり得る。
 
したがって、「長期枠全部売る」みたいな極端な判断は戦略として機能しにくいんじゃないかと思う。
 
ただ、自身の確信度に応じて「一部売却によるポジション調整」くらいなら機能するんじゃないかと。
もちろん逆を突かれる可能性もあるんだが、一部だけなら失敗したときの金銭的・精神的ダメージも少なく済むだろう。
 
そうしたリスクを負っても、多少自分の判断に自信が持てる状況なら、少しでもマーケットよりもマシな成績を拾える可能性を完全に捨てることはないのではないか。
 

判断力を磨く良い練習にもなる

「リターンを守る」という純粋な目的以外にも、良いことがある。判断力を磨くいい機会になることだ。
今回のような「ちょっとした」調整くらいならいい。
 
ただ、3月のような本格的な暴落の場合は、一部でもリスクヘッジできれば、相当な資産を守れるはずだ。
一貫性自体に価値があるわけではない。
 
これは確率の問題(=ゼロサムで捉えるものではない)であるとともに、
「今回の下落は続くのか?」という事前確率を見積もる判断力の問題なのだと思う。
 
別に、毎回判断が当たらなくたっていい。
確率を見通そうとする過程を通して学習し、徐々に判断の精度を上げていければいいのだ。
そして、ほんのわずかでもマーケットよりよいリターンを上げられるようになっていければいいと思う。
 
今回の調整はそのことを考える機会をくれた。そういった意味で、自分にとっては非常に実りの多い調整だったと感じる。
 

全ての人がポジション調整を試す必要はない

ただ、上記のようなことを皆が皆、実践するべきかと問われると、そうとは思わない。
 
特に、
  • まだ投資を始めたばかりの人
  • あまり投資自体に時間を掛けたくない人
  • そもそも冷静な判断をできる自信のない人
 
こうした方は、おそらくインデックスの積立投資をされているのではないだろうか。
すなわち、タイミングを図ることを必要としない投資方法を実践されているはずだ。
 
投資タイミングに関する意思決定は、かなりカロリーの高い活動だと感じる。
普段から指標やニュースに気を配らなければならないし、それらを基にして適宜、判断をしなければならない。
 
そこまでしても、マーケットより良い成績を上げられる保証はなく、
最初のうちはむしろ、「何もしない方がよかった、、」という結果のほうが多いのではないかと思う。
 
したがって、上記に挙げたような方々は、敢えてタイミングを図る必要性はないと思う。
自分に合った投資方法が一番であり、やりたいやつが好きにやればいいのではないだろうか。
 

 

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シグナル・カレンダーの確認を怠らない

VIX指数

あとは、日々の判断材料のチェックを怠らないことかしらと。
 
正直、ここ数日は「今週、何回給料日あんねん」みたいな状態で資金が増えていったので、
目が$マークになっていた。。反省反省。
 
そんな状態だったので、Twitter上で「VIXが上がってるよ!」といったツイートを見かけても、
「なんや不吉やな~^^」くらいにしか反応できなかった。頭がハッピーセットであったのだ。
 
下図を見てもらいたい。
赤線はナスダック指数で、ローソク足のほうはVXN(VIX指数のナスダック版)だ。
 
一番右で丸を付けているのが、ナスダックの急落前日である。
この日の水準感を過去のナスダックの下落時と比較してみると、すでに下落後の水準まで来ているのが分かる。
逆に、「ここまで上がっているのに、なんで持ちこたえているんだろう」と疑問を持てたらよかったわけだ。
 
「株価の上昇とVIXの上昇が同時に起こっているときは、近いうちに機関投資家が仕掛けてくるかもしれない」
 
毎回これが機能するわけではないだろうが、警戒指標の1つとして覚えておきたい。
 

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ヒストリカルな月別の騰落率

もう1つ、自身の警戒感をしっかり持つためのツールとして、次のカレンダーも手元の置いておきたい。
 

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@T.Kamada氏がTwitterで紹介してくださったもので、過去の月別の騰落率に関するデータだ。感謝感謝。。
 
見てわかるとおり、9月は過去20年の平均リターンが最も低い。
 
理想の動きとしては、欲を出さずに9月前から徐々にポジションを縮小していく方が無難ということだろう。
経験則として、この手のことは一気にやろうとするとストレスを感じる場面が多い。
 
結局、やろうとしているのは相反する目的の達成だからだ。
 
つまり、
  • ポジション縮小による機会損失は抑えつつ、
  • ポジション維持によるリスク回避も目指す
 
…ということだ。
 
縮小が速すぎればリターンが取れない。
いくら急落時のダメージを抑えられても、バッファとしての含み益の積み上げが薄いのもつらい。
 
一方で、ポジション縮小が遅すぎれば、今回のように被弾率が増える。
 
マーケットタイミングを完全につかむことなどできないので、どうしても「早すぎる」「遅すぎる」が生じる。
なので、後悔の気持ちを軽減するためにも、意思決定の負荷を分散させるのがよいと思う。
つまり、ちょっとずつやる、ということだ。
 
一気にやったときに比べて、後悔を感じにくい。
それに、「そもそも本質的に最適なタイミングが分からない」という観点からもしても合理的と思う。
 
特に今回のような季節性が絡むことは、事前にある程度は想定できるのだから。
…市場のマグマも溜まってたのも(頭では)わかってたしね。。
 
わかっていることなら、徐々に、少しずつやっておく。この動作を身に着けていきたい。
 

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