資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

久しぶりにポートフォリオ構成を曝す

久しぶりに自分のポートフォリオの構成などを曝してみようと思う。大分類から徐々にブレイクダウンしていく。2024年2月現在の状況は以下の通りである。

 

アセットクラス構成比

リスク資産である株式と仮想通貨で合わせて85%くらい、残りが現預金となっている。去年の末にはもう少しリスク資産の構成比が高かったのだが、一応リセッションのシナリオも考慮に入れて少し株式を売ってしまった。結果論でしかないが、非常に悔しいところである。

それでも8割以上はポジションを持てているので、その点は非常に満足をしている。2022年はアレだったが、コロナショック以降は基本的に強気の上昇相場だったので、資産をがっつり増やせている人を見るとだいたいフルインベストメントである。これも結果論でしかないが、資産を伸ばすにはいかに早く多くの資金を投入し、それを維持するかが重要である、という点を改めて感じさせられた。

 

世の中ではリスク回避やリスクヘッジに対する関心や心配が強いと感じているが、「いかにリスクテイクするか」という問いの方が自分にとっては難しい。ハワードマークスも著書の中で優れた投資家は攻めるべき時期には積極的になり、守るべき時期には保守的になると書いていたと記憶している。いつも保守的では儲からない。

守りの観点から言っても、強気相場で得た利益こそ、下落相場におけるクッションになる。だから攻めるべき時に攻めておかないと、結局資産を守れない。いつもタイミングよくポジションを減らせるわけではないのだから、ボラティリティを受け止めるだけのバッファを積んでおくことが必要なのだ。

ではいつどの程度アクセルを踏めば良いのか。これは金融政策や技術革新・産業振興の動向、最近は地政学的な状況なども含めて総合的に判断をするしかない。ほんまに難しい。よくわがんにゃい。

 

ちなみにどうでもいいことだが、私は円グラフ撲滅教の信者である。したがって残りのグラフも全て横棒グラフである。慈悲はない。

株式構成比

ここでは株式の中身を大まかに分類している。グロースは主に半導体やテック企業、マグニフィセント7などのETF・投資信託である。高配当・CF特化はその名の通り高配当や、ハイイールド債券などのETF・投資信託である。

 

コロナショックの頃はもっと高配当の比率が高かったが、その後に考えが変わって今のような構成となった。

改めてテクノロジーが世界を牽引していることと、大型のテック企業がべらぼうに強いということを実感したのだ。当然に新しい挑戦者はこれからも生まれてくるだろうが、OpenAIが実質的にMicrosoftと一体となりつつあるように、ヒト・モノ・カネが集中する大型テック企業は新興企業さえも飲み込んでいく。

これは構造要因であり、一朝一夕でひっくり返せるものではない。何十年後は分からないが、少なくとも数年単位では続く事象だと思ったのだ。その辺りの考えについては、以下の過去の記事を参照されたし。

 

www.lighthouse4you.com

グロース構成比

先ほどほとんど中身を書いてしまったが、一応グロースの構成比も載せておく。一番多いのは大好き半導体である。とにかくこいつが伸びている。本当はもうちょっと買っておけばよかったかなぁなんて思ったりもするが、私にとっての株はいつもそんなもんである。

 

あとは構成比率はそんなに大きくないが、FANG+も最近、大きく伸びている。「GAFAMは現金」なんてフレーズも以前は飛び交っていたが、少なくとも宝くじ的な性質が強い小型グロースよりはよほど安心感がある。アリババとバイドゥのことは気にするな()

高配当・CF特化構成比

半導体も好きなんだけど高配当とか、他の何かを犠牲にして俺はキャッシュフロー特化になったんだみてぇな銘柄も割と好き。以前は米国のインフラファンドのETFなんかも持ってたんだけど、上場廃止になっちゃったので売っちゃった。

本当はああいう色物が大好きで、BDC銘柄とかにも投資をしたい。でも職業柄、個別銘柄には投資をできないし、BDC銘柄を集めたETFは日本の証券会社では取り扱っていないので仕方がない。そんなこんなで今はお堅い(?)ハイイールド債券のETFが一番多くなっている。

 

また、一応理論的な背景もあって、バーベル戦略的なものを志向している。バーベル戦略は性質が反対のものを持つものであり、ここではグロース(モメンタム)と、バリュー(高配当)を指している。どちらも本当にファクターを拾えているのか怪しいんじゃねえか、という点は気にしてはいけない。グロースは今だいたい上がってるからモメンタムで、高配当銘柄はバリューが多いんじゃないかな(適当)

ただそれにしてもグロースの比率が高いので、新NISAでは高配当の投資信託を買ってバランスを取ろうとしている。以前の記事でもその辺を書いた。

 

www.lighthouse4you.com

 

残っている色物では、SRETくんがある。こいつの中身は主にモーゲージREITである。モーゲージREITは、モーゲージ債(あるいはモーゲージ自体)に投資をする債権ファンドみたいなものである。

globalxetfs.co.jp

 

投資をしたモーゲージ債を担保にしてレバレッジをかけるため、資産価格の急落時にはマージンコールが発生する。手持ちの資産を切り売りして資金を返済しなければならず、これによる資産の売り圧力がさらに資産価格を押し下げる。コロナショックの際は流動性が消えたことで、モーゲージREITのNAVの減少は極めて激しいものとなった。

 

私が投資を始めたのはコロナショックの後であり、これは結構いいタイミングで仕込めたんじゃないかと思っていたのだが、その後の金利上昇でじりじりとまた価格が下落してきている。調達は主に短期市場から行うみたいであり、調達金利に対する運用益のスプレッドは縮小していると思われる。

 

状況が本格的に好転するには利下げをかなりの回数を行わなければいけないような気もしており、しばらくは静観である。一方で利回りは税引き前で7%から8%程度あり、3年分の受け取り配当を考慮すると意外とパフォーマンスは悪くない。こういうネタ枠は好きなのでもっと増やしたいのだが、、何か面白いものがあれば誰か教えてもらえるとありがたい。

そんなわけでポートフォリオ構成の話というよりは、SRETくんの解説になってしまった。でも好きなんだからしょうがない。半導体とかテクノロジーの話もわくわくするんだけど、やっぱりこういう変なのもすごく楽しい。私にとって投資は趣味の1つであり、リターンの追求以外にもこういったところで楽しむものである。

 

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