資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

【GXTG, REMX, SMH etc】モメンタムの強いETFを買う!💪

f:id:lovegajumaru:20210117160529j:plainどうも。くじらです。

以前書いた『「強い」テーマ型ETFを買う』という記事のアップデートをしたいと思います。

特にモメンタムの観点から、今「強い」ETFをレビューします。

 

www.lighthouse4you.com

 

 

モメンタムってなに?

一言で言うと、「強いものはさらに強くなる」という考え方です。

バリュー、サイズなどのファクターの1つでして、この辺りは過去の記事を見て頂ければと思います。

 

www.lighthouse4you.com

 

 

www.lighthouse4you.com

 

モメンタムには、2つの種類があります。

絶対モメンタム

  • 時系列モメンタムとも言う
  • ずっと上がってきたものは、これからも上がる。
  • 銘柄自体の時系列データを使って、騰落率の強さを見る
  • アカデミックな世界では、過去12ヶ月分のデータを使うみたい
    (リバーサルの影響を排除するため、直近1ヶ月分のデータは除く)

 

クロスセクショナルモメンタム

  • レラティブストレングス(RS)とも言う
  • 他に比べて上がっているものは、これからも上がる
  • 他の銘柄との相対的な強さを見る
  • 比較対象の銘柄同士の騰落率を比較する

 

今回は、この2つの観点から分析をします。

どうやって分析するの?

SBI証券で取り扱っている339銘柄のETFのモメンタムを見ます。

なんで、SBI証券かって?私がSBI証券利用者であり、もし、SBI証券で扱っていない優良ETFが見つかったら悔しいからです(n敗)

今後の投資対象として、自分の監視リストに入れるものを探します。

 

あくまで個人的な当たりを付けるための分析なので、モメンタムに関するアカデミックな定義にも従いません。

 

具体的には、Googleスプレッドシートでモメンタムを見るリストを作りました。

👇このSBI証券のページから、取り扱っている海外ETFのリストを抽出してきます。

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/stock/pop6040_etf.html

次に、GoogleFinance関数で、前日比~1年前比までの複数のタイムスケールで、騰落率を算出します。

すると、こんな感じになります。

 

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ちょうど、横軸を絶対モメンタム、縦軸をクロスセクショナルモメンタム風味に捉えます。

各期間別に強い順で並び替えてみて、解釈し、監視対象にしたい銘柄を特定します。

なお、レバレッジ型(ブル/ベア型)には、フラグを立てて分かるようにしておきます。

期間別分析結果

1年前比

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まずは、1年前比の騰落率を見ます。

上位は環境系で独占されています。

各種レバレッジ型を圧倒的にアウトパフォームしており、頭おかC。ただし、ここ1週間はちょっとアンダーパフォーム気味ですね。

バブルも何合目か知らんが、押し目と捉えてもいいかもしれません。

今作っているベースの浅めのところに逆指値を置いて、モメンタム逝くまで付き合うのも一案です。私も去年の暮れから、QCLN持っているしね。

 

 次に、GXTGが安定的で目を引きました。こいつは、グローバルXが出している様々なテーマ成長株のミックスです。

globalxetfs.co.jp

 

時系列モメンタムは、急激な上昇よりも、じわじわと上がるほうが優秀らしいです。 こいつはその観点から綺麗な上がり方をしているし、環境系が逝った足許1週間もつよい。

環境系を入れている場合は、分散を効かせる意味でも面白いかもしれません。

中身見ると大麻とゲノム系が多いらしく、「確かに環境とは関係ないわなぁ」って感じです。

 

似た観点ではGNOMも同じですが、GXTGの構成銘柄にこのGNOMが入っているみたいです。両方買うと被るので、特にゲノムをオーバーウェイトしたいのでなければ、GXTGでいいかも。

 

他には、REMX(レアアース特化ETF)も面白そう。

www.vaneck.com

 

レアアース関連の企業に特化ということで、これも多様化と言う意味では面白いかもしれない。

 

上記サイトで企業の構成比見たら、中国が半分くらい占めるのね。名前見ても、さっぱりわかりません。

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日本語ブログが全然出てこないという意味で、注目度がそんなに高くないのかも?注目度が低いことは、個人的にはポジティブに捉えたいと思う。

ただ、他の銘柄よりも「ここ1~3カ月で一気に上がりました」感が強いのはちょっと気になった。チャートも確り見ておいた方がいいだろう。

 

そして、SMH(半導体ETF)は鉄板すね。。

以前、ブログで紹介しましたが、引き続き安定。もっとオーバーウェイトしても良かったなぁ。

半導体不足が叫ばれる昨今、ファンダメンタルズの観点からもまぁ堅いでしょうと。 バグっている環境系ほどではないが、パフォーマンスも上位20以内に入ってますね。

 

サイバーセキュリティETFのBUGも縦軸、横軸のバランスがいいすかね。時系列・セクショナルモメンタムともによく見えます。

ファンダメンタルズ的にも、サイバーセキュリティは暫くテーマになるだろうしええんちゃうかな(適当)

6ヵ月前比

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次は、6カ月前比の騰落率です。

一番目立つのは小型株ブル3倍のTNA。半年くらい前から意味わからんアウトパフォームしてきたのね。

こいつは個人的にも買っている銘柄。元指標のRussell2000がまだ6合目くらいかな?との見立てなので、引き続き保有したいと思ってます。

ただし、ブル型で値幅が大きいため、ポジションサイズは他に比べて小さめです。

 

あとはFAS(金融株ブル3倍)、EDC(新興国株3倍)。ここ数カ月で伸びた系ですね。この辺はブル型が怖ければ、普通の非レバレッジ型を買えばいいと思う。

全般的に、コロナ後で伸びそうな銘柄が増えてきた印象ですかね。この辺は、今しばらくの伸びしろを期待して買うゾーンなのかなという印象。

3ヵ月前比

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そして、3カ月前比の騰落率。

一気に油くさい見た目になった🛢

GUSH、ERX、OIHなど、エネルギー関連銘柄が上位に食い込むようになってます。このへんは、まだコロナ前の高値を取り戻せていないものが多いですね。

まだ伸びしろはあると思うが、かなりボラティリティが高いじゃじゃ馬な分野なので、エントリーのタイミングが結構、難しい印象です。私も、XLEをちょっと前にいじってました。

深めに押したタイミングで入るか、一時的な含み損を覚悟で、損切りの逆指値を少し離しておく必要があるかと思います。

1カ月前比

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1ヵ月前比の騰落率。 

ここまでくると、あまりモメンタムは当てにならないかも。アカデミックな定義では、データから取り除かれるゾーンだし。 あくまで、足許の傾向の参考程度っすね。

 

正直、今まで見た銘柄がほとんどかな?

環境系はまだ生きてますよねとか、やっぱ小型・金融・エネルギー・新興国あたりは強いっすよねとか、そんな感じ。

1週間前比

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ここ1週間は最近調子よかった銘柄が利確されていたので、「ここで強いのって、どんなやろ」と気になっていたところ。

 

なんとまさかのブラジル小型株が1位である。世はブラジルの時代だった、、?

ここでもGXTG,GNOM辺りはランクインしているのは個人的にポイント高い。

あとは、、なんか不動産、REITが多い。これまでアンダーパフォーム気味だったので、ローテーションで資金が流れた先だったのかも。高配当もちらほら見えるね。不動産セクター自体が、高配当だからかな。

まとめ

というわけで、モメンタムから見る「強いETF」でした。

個人的な方針としては、

  • 環境系はチャートパターン的に逝くまで付き合う
  • SMHは長期枠で引き続き保有
  • 多様化枠でREMX、GXTGは押し目があれば買う
  • 小型・金融・エネルギー・新興国系は試し玉→徐々に増やすチャレンジ枠
  • その他も監視リストに入れて、良さげなセットアップ出来たら試す

…みたいな感じかな。

 

まぁ、新しく買うやつはいつも通り、一気に買わずにちょっと試し買い→値動き良ければ買い増す感じですかね。

先週末みたいに、どっかで押すタイミングは必ず来るので、急騰後に飛びつくのは避けたいところです。

以上、よろしければご参考まで。。もちろん、投資は自己責任でお願いします!

 

参考書籍

ファクター投資入門 (ウィザードブックシリーズ)

ファクターについて幅広く学びたいなら、まずはこれがおすすめ。取引コストも加味したうえで、過去データから各ファクター投資の有効性を検証している。

 

 

ウォール街のモメンタムウォーカー 〔個別銘柄編〕

今回紹介したモメンタムについて深堀りしたいなら、次はこれがおすすめ。上述の本よりも、もう少し実践寄りでモメンタム投資の戦略を解説している。1つの案として、モメンタム・バリューのバーベル戦略をおススメしているのも面白い。