皆さん、分散投資されていますでしょうか?
私はしています。
過去、集中投資をしていた時期もありました。
その頃のわたしは、「手元のキャッシュが余っていると死ぬ病」という持病があったため、「ここだ!」と思う分野にぶっこんでいました。
その頃のわたしがいるからこそ、今のわたしがいます。
高い、授業料でした。
というわけで、本日は分散投資について、お話ししたいと思います。
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なぜ分散投資が必要なの?
なぜわざわざ、投資効率を落とすの?
そもそも、なぜ分散投資が必要なのでしょうか?
きっと、こう思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか。
「もし一番儲かる分野が分かっているなら、そこに全力投資すればいいじゃない!」
「わざわざ、2番目以下にリソースを割く意味がわからん」
その通りです。分散投資をすると、(大抵の場合)投資効率が落ちます。
例えば、期待利回り7%、5%、3%の金融商品があるとします。
最も効率がいいのは、7%の商品にすべての資金をつぎ込むことです。
わざわざ、5%や3%の商品に資金を回す意味とは、何でしょうか?
未来を正確に知ることはできないから。
私なりの答えは、
- 私たちは未来を正確に知ることができなくて、
- 目論見が外れることがあるから。
というものです。
もし、私たちが未来を正確に知ることができるなら、最も儲かる商品に全力投資すればいいのです。
しかし、です。
私たちの予測は、外れることがあるのです。
「何を当たり前のことを言ってるんだ、、」と、思われるかもしれません。
ですが、このことはとても大事なことなのです。
私たちは、時として楽観的な未来を想像することがあります。
「今、株式相場は絶好調だし、当面は右肩上がりに違いない」
「相場が急落する前に逃げ切れば、うまいこと利ザヤが稼げるぞ」
こうしたことを考えたご経験、あるのではないでしょうか?
わたしは、いつもこんなことを考えていました。。
そして、資金をつぎ込んですぐにネガティブなイベントが起きて、
含み損を抱え続けることになる、、そんな経験ばかりしてきました。
ですから、
もし目論見が外れたとしても、自分で納得できる投資方法が必要なのです。
つまり、複数の未来(結果)に備える投資方法です。
それが、分散投資なのです。
2つの分散とは?
さて、1口に分散と言ってもいろいろあります。
今回は、私がおすすめしたい2つの分散について、お話しします。
1. 時間の分散
1つ目は、「投資する時期を分散する」というものです。
例えば、
「手元の資金を今後2年間、毎月〇万円ずつに分けて投資していく」
といった具合です。
いわゆる、「ドルコスト平均法」もこの方針に沿ったものですね。
丁度、2020年2月現在のような「相場、過熱してね?」という時期には、特に大事な分散でしょう。
基本的に、いつ、相場が上がるか下がるかを予測することは、大変難しいことです。「そんなことは不可能だ」という主張も多く存在します。
ですから、どちらに転んでも「ある程度の」リターンを得られる方法を選んでも、良いのではないでしょうか。
大事な将来のための資産であればなおのこと、後々、後悔しない方法を選ぶという選択肢もあるのです。
2. 投資先の分散
2つ目は、「投資する先を分散させる」というものです。
これは株でも債券でもソーシャルレンディングでも、同じことです。
少数の先に集中投資しないことをお勧めします。
「だったら、何銘柄ならいいわけ?」との声が聞こえてきそうですが、
正直に申し上げて、一概には言えません。
と言いますのも、投資先のリスクの高低によるからです。
例えば、先進国の国債の類であれば、それほど分散を意識しなくてもいいでしょう。
一方で、「ジャンク債」と呼ばれるような信用力の低い(≒お金を返してくれないかもしれない)企業に対する債券の場合、最低でも数十社以上に分散させた方がいいでしょう。
一番、手っ取り早いのは、ETFや投資信託を買うことです。
数十~数百数千単位の企業に投資しているものが数多くあります。
ETFや投資信託については、またの機会に解説したいです。
最後に:「分散」とは、自分が納得できる結果を得る手段の1つ。
あくまで、分散投資も手段の1つでしかありません。
絶対にしなければいけない、というわけではありません。
一方で、 未来が不確定で見通せない中、大事な資産を守るうえでは極めて有効な投資手法ではあります。
私も経験上、どんな結果に転んでも納得性が高い手法だと感じています。
この「納得性が高い」というのは、意外に大事です。
お金のことになると、人間、どうしても後悔することが多いですからね。
そういったわけで、初心者の方にこそ、おススメしたい投資手法です。