資産形成の灯台

高配当株ETF・インデックス投資をメインとした資産形成の戦略策定・実践の記録を配信。SPYD, VOO, QQQ, VGT, DIV, SRET等を運用中。最も尊敬する投資家はハワード・マークスです。

【暴落しても】積立投資に関する2つの現実【続けてる?】

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本日は積立投資に関する2つの「現実」をご紹介したいと思います。

株価が下落し始めました2月下旬から3月の初旬、Twitter界隈では、

「積立投資をしていたが含み損が増えてきて辛い」

「一度積立をやめたほうがいいだろうか」

こんなツイートを目にしていました。
4月現在、今に至っては、そんなツイート自体を目にすることさえ少なくなってきたように思います。

 

ちょうどそんな中、日興リサーチセンターによる興味深いレポートが発表されていました。

 

まずは、それをご紹介します。

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長期の積立投資は報われるという現実

試算条件:「バブル絶頂に開始&出口で暴落」で積み立てる

次のような前提で積立投資に関するシュミレーションをしたそうです。

  1. 日経平均株価を対象に
  2. 暴落前の最高値から
  3. 毎月1万円を積み立て投資したときのパフォーマンスを検証

「暴落」は次の3つを対象とする。

  1. 平成バブル崩壊(89-90年)
  2. ITバブル崩壊(99-20年)
  3. リーマンショック(07-08年)

夫々のバブルの様子は、次の通りです。

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うーん、やはり平成バブルは強烈ですね、、
いまだに、当時の最高値を取り戻せていません。
バリュエーションがぶっ壊れていたとはいえ、寂しいものがあります。

こうしたシュミレーションは、過去にも目にしたこともありました。
その結果は、「バブル絶頂で積立投資をしても最終的には報われる」というものです。

 

今回のレポートが今までと異なるのは、
足元の環境が暴落真っ最中だということです。

つまり、バブル絶頂に積立を開始して、暴落に襲われるという踏んだり蹴ったりの事態です。

 

これは考えられる限り、最悪の条件なのではないでしょうか。
出口で暴落に見舞われたらどうなるんだというのは、興味深いところです。

結果:やはり長期積み立て投資は報われる

3つの暴落ごとの結果は、次の通りです。

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緑色の部分が含み損益になります。

ご覧のとおり、
いずれのケースでも2020年3月末時点においてプラスの損益となっています

元本に対して、+30%~+40%のリターンを得られていますね。

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これは非常に心強い結果ですね。
さすがに評価益のピークに比べれば、足元の評価益は大きく減少しています。

また、最長で30年の積立期間に対して、リターンが+30%というのはどうよ、という見方もあるでしょう。

しかし、それでも安全資産(預金など)で運用するよりも、
よほど良い結果であることに変わりはありません。

やはり、長期の積立投資は報われるのです。

暴落時に積立を止めてしまうという現実

一方で、同じ日興リサーチセンターからこういった調査結果も発表されています。
日経の記事の引用です。

日興リサーチセンターによれば、上場投資信託(ETF)を除く追加型株式投信の3月の資金動向は2760億円の資金流入超だった。これはコロナショックで相場が急落する前の1月(2916億円)や2月(2481億円)とほぼ同じ流入額で、ろうばい売りが膨らんだ様子は読み取れない。特にグローバル株式型は3294億円の流入超で2018年10月以来の高水準。国内株式型も1130億円の流入超だった。

日本経済新聞『投信、動揺はリーマン級にあらず 3月は流入3000億円弱』

ここまでは良いのです。

これを見る限りは個人投資家は狼狽を利用せずに冷静な行動取っていると受け取れます。

一方で、資金流出入の内訳をみると違った現実が見えてきます。

3月の売れ筋は「次世代通信関連 世界株式戦略ファンド」(三井住友トラスト・アセットマネジメント)といったテーマ型や「楽天日本株4.3倍ブル」(楽天投信投資顧問)など資金の出入りが活発になりがちなファンドが上位に散見される。一方、長期資金の受け皿となるバランス型への資金流入は乏しく、老後に備えて運用する確定拠出年金向けではむしろ流出超だった。「短期資金が中心で、腰を据えた買いは少なかった」(三菱アセット・ブレインズの標陽平ファンドアナリスト)。

まず、堅実な積立投資の対象となってると思われる、
「バランス型の資金流入が乏しい」というのは、少々悲しい現実です。

さらに問題なのは、確定拠出年金向けは資金流出だったことでしょう。

原則、確定拠出年金は60歳まで引き出すことができません。
ですので、資金流出が起こったのはスイッチングがされたのではないかと推察されます。

スイッチングとは、
これまでに積み立ててきた資産を別の資産に買い替えることです。

さらに想像になってしまいますが、
株式から債券や預金などの安全資産にスイッチングしたのではないか、
と推察しております。

わざわざリスク資産である株式から乗り換えるのですから、
おそらく、そういった安全資産ではないかと。

 

仮にそうであるとこれは非常に悲しい現実です。

なぜかと言いますと、
株式が下落した後に債権などにシフトすると
その後の回復局面において株式を持っていたら得られたはずの値上がりを享受できないからです。

安全資産を求めること自体は健全なことですが、暴落してからでは遅いのです。プロと違って個人はガチホが可能なのですから、精神的にはつらくとも、持ち続けた方が後々救われる可能性があるのです。

 

もしも、今後の積立額の配分変更までしていたら、なお悲しいことです。

配分変更とは月々の積立をどのアセットにいくら積み立てるかを変えることです。
株価の下落に狼狽して債券等の積立額を増やしていた場合、せっかく安値で株式を仕込む機会を逃してしまいます 。

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結論:悲しい現実もあるけど、着実に状況は良くなっている

というわけで、積み立て投資に関する2つの現実をご紹介しました。

激動の相場に動揺して積み立てを止めてしまう方がいるのは悲しいですが、
一昔前に比べれば、状況は良くなっているはずです。

と言いますのも、

  1. ネット証券には低コストで優秀なリターンが得られる素晴らしい商品が増えて、
  2. つみたてNISAやiDecoの後押しもあって、投資を始めた方がたくさんいらっしゃるからです。

今はまだつらい相場が続いていますが、
多くの方がこの難局をに乗り切り、投資の果実を享受できる時代が来ることを願っております!

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