先日、他人の存在を意識してトレードするという記事を書いた。
このことについて、損切りラインとエントリータイミングの観点から改めて述べたい。
以下の図はこの前の記事で掲載したものである。
- 株価が移動平均線まで垂れてきた時にエントリーすべきか
- それとも前回安値まで待つべきか
大体そのような趣旨で書いた。
これを別の観点から捉え直すと以下のように考えられないだろうか。
- もし今、1でエントリーしようとしたら自分だったら損切りラインを2に置く
- しかし、見え見えの損切りラインは大抵見透かされるものだ
- もしこの辺りに大きめのロスカットの注文が入っていたらそこを叩いてさらに下値からエントリーできるように狙う連中がいるかもしれない
- であればむしろ、この損切りラインからエントリーした方が安全ではなかろうか
実際にその辺りにロスカットの指値が集中してるかどうかなんてのは分からない。
また、大口の連中からそういったものが見えているというのももはや被害妄想なのかもしれない。
(ロビンフッドはこの手の情報を大口に売っていたみたいですけどね)
ただ、実際に「ここがサポートレベルになると思ったんだけどな」というところをちょっと下回るみたいなチャートパターンはよく見るんじゃないだろうか。
意図的に叩いてる奴がいるかいないかは別として、あの手のちょっと下がる的なやつはわかりやすいサポートレベルを割ってしまったので投げた連中がいたことを示してるんじゃないかと思ってる。
で、その手のちょっと割れたみたいなのは後から見るとサポートレベルを大変意地悪く一瞬だけ割るような動きに見える。
ちなみに、2でエントリーしようとすると、さらに下に損切りラインを置くことになる。
そうなると、「じゃあ、やっぱりそこでエントリーを、、」という考えも浮かぶが、これは無限ループである。
前回の記事でも書いたとおり、後は逆行のリスクとエントリーのチャンスのトレードオフなので、自分で納得できるところでエントリーしたらいい。
本件に限らず、この手の誰もが同じように考えそうなことというのは他の誰かにうまく利用されてしまうように思う。
言葉は悪いが、「養分の連中からどううまく搾り取るか」を一番うまく考えたやつが、一番儲かるのがマーケットだ。
(当然、その実現手段としての資金力も必要だけど)
もし同じ時間軸でトレードをするならば、自分はどっちの側の思考で勝負をしたいかを強く意識したうえで判断をした方がいいと思う。
「自分でこうしよう」と思ったことを「どう利用できるか」と、あたかも他人が見ているかのように捉え直すというのも、一つの考え方として役に立つかもしれない。
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