資産形成の灯台

様々な投資戦略の学習・実践中。最も尊敬する投資家はハワード・マークスです。

投資とトレード、どっちをやりたいのか?

どうも。くじらです。

また時間空きましたが、久しぶりに書いていきたいと思います。

今日は、投資とトレードの違いについて書きます。

どなた向けの記事かというと、これから投資を始める方、最近投資を始めた方を想定しています。


問題意識

個人的な思いとして、この2つの違いが頭に入っていたら、

  • 情報の取捨選択

  • 状況に応じた判断

この2つがやりやすかったのに…というのがありまして。

今、改めて感じているのは、「自分が何をしたいのか」に自覚的であることが大事なんじゃないかな、ということです。

最近は投資関連の情報も随分と充実してきまして、様々なメディアで情報を拾えるようになりましたよね。

ただ一方で、情報過多と言いますか、「こんなにいっぱいあったら、どう受け止めたらいいかわからないよ」的なことを感じている方も、いらっしゃるんじゃないでしょうか。

人間の認知機能には限界があるので、例えば、いっぺんに10個の情報が流れてきて、「はい、最適な判断してください」なんて言われたも難しいわけです。

まず、判断をする前に、自分に関係ある情報なのか、もしくは単なるノイズに過ぎないのかの選り分けをしてやらなくてはなりません。

その選り分け・取捨選択をするためには、まず「自分が何をやりたいのか」という一本の芯がないとならんわけです。

で、その芯の1つになり得るんじゃないかな、と思うのが「投資とトレード」の区別です。

この2つは色々な観点で目指すものが異なりますので、判断の軸としていいんじゃないかなぁと。
この2つの違いが、一定以上の解像度で自分の中で腹落ちしているといいのかな、と感じます。
結構、メディアの情報でも「これどっちの立場で言っているんだろ」「これは投資というよりトレードでは?」などと感じ場面もあります。

定義自体が大事というわけではなく、あくまで自分がその情報と向き合ううえで、頭の整理のために重要だということですが、、

あと、悩むのが状況に応じた個別具体的な判断ですね。

今みたいに株価が高い(と見える)状況ですと、「一部でも売った方がええんちゃうか」とか、脳裏によぎりますよね。

こうした多様な現実の状況における判断でも、「そもそもワイは何をしているんやろ」という立ち返るべき原則みたいなのが欲しいところです。

毎回毎回、こうした判断で悩むの、疲れるんですよね。

悩むっていうのは、そもそも自分の中で信念と判断の軸、それらから導き出されるシナリオごとの行動基準がないっちゅー話で、まずはそこから考えてみましょうっていうことですね。

投資とは?

投資は、株主価値の増加を享受するもの、と理解しています。

株主にとっての価値ってなに?というと、企業が稼ぐ利益です。

投資家にとっては、企業が稼ぐ利益が価値の源泉なんすね。

で、稼いだ利益は再投資によって、更なる株主価値の増大に使ってもらったり、株主還元(配当・自社株買い)として受け取るのです。

どっちにしろ、企業が稼いだ利益が出発点なわけです。

投資の特徴は、いくつかあります。

  • 時間がかかる

  • 必然的に長期目線

  • 難易度が低い方法もある


まず、時間がかかるんですよね。

株主にとっての利益の源泉は、企業の稼ぐ利益です。
当たり前ですが、企業が利益を稼ぐのを待たなければいかんのですね。

話を単純にするために、EPS(利益)の成長なし、全額を配当で株主へ還元するとします。
配当利回りが税後で4~5%だとしたら、対元本で4%稼ぐのに1年掛かるわけです。

これを主観的にどう思うのかは人によると思いますが、トレードとの相対的なところでいくと「長い」のではないでしょうか。
上手くいくかは別としまして、これくらいの利幅であればデイトレ~数日で稼ぐチャンスがありますからね。
ベースとなる利益もさることながら、EPSの成長だって時間がかかります。

次に、必然的に長期目線です。
…「時間がかかる」と言っていることはほぼ同じですね。

上記の通り、企業が利益を稼いでくれるのを待つのですから、短中期の値動きがどうこうというのは、原則、関係ないです。というか、ノイズと言って差し支えないでしょう。
ですから、定義的にそもそも短中期の取引は投資とは呼ばない、と理解しています。
(あくまで、価値の源泉が利益である株式投資の場合は、ですが)

でもって、難易度が低い方法もあります。
言わずもがな、インデックス投資ですね(白目)
準備も研究も手間も、ほとんど必要なく始めることができます。

そもそもが、利益を価値の源泉とする株式投資はプラスサムゲームですので、相応の投資期間を取れば勝率は高いっすね。
もちろん、投資期間が長くなれば長くなるほどに、途中の暴落で大きめのドローダウンを食らう可能性は高まりますから、その点は認識しておく必要はあります。

たまに、「長く投資をすればリスクは減る」的な言説を見かけますが、これは投資終了時点でのパフォーマンスが安定していく、、という意味と理解しています。
期中のリスク(ボラティリティ)は、当然に投資期間の長さと共に高まるとの理解です。

トレードとは?

トレードは、売買の価格差から利益を得るもの、と理解しています。
市場のミスプライシングがトレーダの利益の源泉ですね。
市場が完全に効率的であれば、成り立たない戦略です。

関心事は価格が上がる?下がる?なわけでして、株式の価値には必ずしも着目しません。
…いや、「そもそもミスプライスは本来収れんすべき価値からの乖離だよね」って意味では価値を意識してんじゃんってことかもですが、実際のトレードで意識しながらやる人は少ないんじゃないかな…?

主な特徴は、次のような感じです。

  • 必然的に短中期目線

  • 難易度は高い


まず短中期目線だよねってところですが、ミスプライス自体がそうそう長く維持されるわけではないからっすかね。
長期で見れば、市場はそこそこ効率的なわけでして、、利益の源泉である(何らかの)価格差が解消されてしまいます。

ただ、理屈としては短期的に生じる価格差を細かく拾っていくのが、利益を得る手段として効率良いのですよね。
例えばインデックス投資だと、年間で得られる利回りは税前で7-8%前後とかそのくらいなわけです。
一方でトレードの場合は、同じ程度の利回りをもっと短いスパンで繰り返し稼げる可能性もあります。稼いだ利益も元本に投入して運用すれば、複利でバシバシ増えていきます。

…と言っても、そうは簡単にはいきません。
投資に比べて、難易度は格段に高くなります。
トレードはゼロサムゲームなので、自分が得た利益は誰かの負けの結果なのです。
あまり品がよろしくないですが、「養分」という言葉がこれを端的に表現していると思います。

そして、大抵の市場では初心者とプロが同じ場所で戦っています。
プレーヤー間のレベルに非対称性があるわけです。
また、多くの初心者の場合、そういった非対称性自体を自覚していないのではないかと思います。

さらにいやらしいのが、初心者だからと言って必ずしも負けるわけではないんですよね。
売買自体はネットでBuyボタンを押せば出来てしまうので、たまたま勝ってしまうこともあります。
この辺りは、例えば野球やらテニスやらのスポーツは全然違いますよね。
ビギナーズラックで、プロの選手に勝てるってことはまずないでしょう。

難しいのは継続的に勝つということで、期待値のある売買戦略を持っていないトレーダーはほどなくして「トータルでは勝っている(勝っているとは言っていない)」状態になるのかなぁと。
継続的に勝てるようになるには、研究のための手間、時間、勉強料等のリソースが必要になります。
でも、大抵の人は努力なんてしたくなくて、メンドクサイことをせずに、さっさとBuyボタンを押したいと思うわけです。

もしくは、何とか努力を続けても、なかなか結果が出ずに嫌になってしまうパターンも相応にある気がします。
なかなか、すぐに努力がパフォーマンスの向上につながらないんですよね。

それもそのはずで、先述の通り、周りに高レベルのプレーヤーが普通にいる環境なので、彼らに出し抜かれないようになるまでは結果がついてこないんすよね。
これをざっくり絵にすると、👇こんな感じなのかなと。

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左側は、「がんばれば、インデックス上回るパフォーマンスあげられるんちゃうかな」という事前のイメージです。
これは努力と結果が比例する理想的な世界でして、「頑張れば報われる」というやつです。

一方で、現実はどちらかというと、右側に近いのかなぁと理解しています。
右側では、頑張るとむしろ損をします。
インデックスのパフォーマンスを下回るどころか、損失を被ることも珍しくないかなぁと。
これは勝てるトレードの戦略をまだ見出せていない状態でして、自分に合った方法論を見つけられるまではこの状態が続くような気がします。

しかし、一度、勝ち方を掴むと急激にパフォーマンスが改善するのでは?と思っています。
私なりの理解としては、一定程度の他のプレーヤーには勝てるようになった状態ではないかと考えています。
少なくとも「養分」と言われる層に勝てるようになるだけでも、パフォーマンスは相当に改善するのではないでしょうか。

つらつらと書いてきましたが、最後の「努力とパフォーマンスが単純に比例しない」と言う点は、投資とトレードの差異として重要かと思います。

投資(ここではインデックスを想定)ならリソースをほとんど投入しなくても相応のパフォーマンスが出る中で、トレードの方にまで踏み込むことが本当に自分がやりたいことなのかどうか、とうことなのかなぁと。

必要な情報の取捨選択や判断の機会は圧倒的に増えますし、「俺がやりたいのは長期の投資なんだから、関係ない情報はぜんぶ無視する!」と割り切ってしまうのも、全然アリじゃないかなぁと思います。
なお、トレードの初心者→中級者→上級者になるまでの過程は、こちらの本が参考になりました。なかなか辛口です。。


 

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