資産形成の灯台

高配当株ETF・インデックス投資をメインとした資産形成の戦略策定・実践の記録を配信。SPYD, VOO, QQQ, VGT, DIV, SRET等を運用中。最も尊敬する投資家はハワード・マークスです。

投資戦略の多様化・雑食のススメ

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お久しぶりでございます。くじらです。

本日は最近考えていることを、つらつらと言語化してまいります。

テーマは、投資戦略の多様化についてです。

 

自分の思考の整理のために書いたものですので手前勝手なことばかり書いておりますが、よろしければご覧いただければ幸いです。

 

 

投資における雑食のススメ 

さて、投資戦略にはいろいろありますね。
さらに、戦略の採り方そのものも、大きく分けて2パターンあるかと。

すなわち、

  • 単一の戦略を採るか、
  • 複数の戦略を組み合わせるか、

…ということです。

 

このテーマは私自身、非常に悩んだのですが、今は後者の立場を採っています。

いわば、戦略の多様化、、雑食スタイルで行くということです。

 

それは、様々な人の、様々な戦略を取り入れ、吸収するということです。

換言すれば、個人の中に多様な考え方・多様性を同居させるとも言えるかもしれません。

 

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人間には得手不得手があります。

苦手な分野、習熟度の浅い分野は他者に頼ることも必要でしょう。

 

私の場合は、例えばダン高橋氏、マーク・ミネルヴィニ氏、ジム・クレイマー氏のような方々の発信されている情報を参考にさせていただいてます。

マーケットタイミングを考えるうえでは、特に。

 

ずぶのド素人一匹より、+プロ3人の4人で一緒に考えた方がいい、、そのように考えています。

従来は接点を持つことなどできなかったような、プロフェッショナルの方々の考え方に触れられるという点において、

ネットとSNSの普及は信じられないようなことを可能にしてくれましたね。

(その代わりに情報を取捨選択する能力も強く求められるようになりましたが、、)

 

せっかくこのような機会が与えられているので、

自分に合った師を見つければいいと思います。

心の師弟関係と申しますか、、「この人から影響を受けたい」と思える方をフォローすればいいのです。

もちろん、最後に判断を下すのは自分ですが。

 

こうした「他人の意見を聞く」という姿勢は、自身の習熟度等に関わらず、いつまで経っても必要だと感じます。

最近読んだ「確率思考」という本でも、複数人で意見を出し合って実施した意思決定の方が、単独で行った場合よりも質が良くなるという研究結果が引用されていました。

 

確率思考 不確かな未来から利益を生みだす

確率思考 不確かな未来から利益を生みだす

 

 

1人だけで考えていると、どうしても独善的になり、極端な方向へ行きがちです。

これは仕事でも同様であると感じます。

「これでいける!」と思っても、立ち止まって自分以外の頭で考えたアイデアに触れた方がいい。

割と、そうして取り入れたアイデアによって、後々、救われる場面が出てきたりします。

 

そのためにも、チャネルは常に開き続ける。否定しない。まずはフラットに聞く。

こうした姿勢は失わないようにしたいと思います。

 

一方で、自身の心を乱すノイズは聞かない、と言う強い意志も必要だと感じます。パフォーマンスに顕著な悪影響を与えます。

 

いわゆる「爆益報告」の類や、妬み・僻み・やっかみ、買い煽り・売り煽り、その他諸々のネガティブな感情を想起するものからは、躊躇なく距離を空けることが必要です。

私は移り気で小心者などうしようもない人間ですので、他者のパフォーマンスを見ると気になって仕方ありません。

自分のパフォーマンスとは本質的に、何の関係もないにもかかわらず、です。

これは、インデックスやらマーケットと比べてどうのこうの、と言うのも同様です。

 

とにかく、心の波を静かに保つこと。

 

いくら優れたアイデアを提供してくださる方だろうと、トータルでマイナスの影響を被るならば意味がありません。

そんなことを考えてTwitterもフォローやミュートをしていると、次第に穏やかなTLになっていきます。

(Twitterのキーワードによるミュートは便利な機能ですね)

 

人によっては、少し物足りないと思うかもしれませんが、それは、投資に何を求めているかのスタンスの違いでしょう。

  

単一戦略、、特定の戦略への特化

話が脱線しました。

単一戦略のみを採るとはどういうことかと言うと、

 

成長株投資だけ、インデックスだけ、Buy&Holdだけ、高配当株だけ、ロングだけ、ファンダメンタルだけ、テクニカルだけ、株式だけ、、

 

…と言ったように、ある切り口で特定の考え方のみを採用するということです。そのまんまっすね。

こうした態度を採る利点は、

  • 習熟度の深化
  • 特定の状況下におけるパフォーマンスの向上

…といったことではないでしょうか。

 

一芸に秀でると申しましょうか、、リソースを集中して知識・スキルや経験を蓄積できますので、その戦略内においてより深く、早い思考が可能となるでしょう。

 

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単一戦略における2つの限界

適応できる状況の限界

特定の状況下での強さは、別の状況下での弱さと表裏一体です。

長期のトレンドフォローは、トレンドがない相場では機能しません。お金は増えないか、場合によっては失うでしょう。

短期の平均回帰は、トレンドのある相場では機能しません。お金は増えないか、場合によっては失うでしょう。

 

1つの戦略を採るのは、その戦略が強みを発揮する状況が続くことへ賭けることを意味します。

4月~8月くらいまでの相場は、トレンドについて行けばよいものでした。

ロングで、どれだけポジションを取っていたかがリターンを分けたことでしょう。

 

9月以降の相場は、別のスキルを要求されるものでした。

トレンドは消えうせ、上下動の激しい神経質な相場へと変貌しました。

ヘッジでいじっていたエネルギーセクターの動きを見ると、突っ込んで下げた日にリバウンドを狙う人々(アルゴ?)も見られました。

ヘッジが焼かれて丸コゲやぞこんちくしょう!

 

9月以降は、トレンドフォローは機能していません。

私も9月3日の急落で打たれました。「相場で得た金は短期金融」との言葉が脳裏にこびりつきましたね。

この時に、より一層、複数の戦略オプションの必要性を痛感しました。

 

寿命のある個人としての限界

もう1つの限界は、「私」という投資主体が寿命のある一個人である、ということです。

個人が経験できる投資人生は、せいぜい30年~40年です。

その間、採用した単一の戦略が有効に機能する期間はどれくらいでしょうか。

 

例えば、ある戦略をバックテストしたとき、200年のデータで90%の勝率が示されたとします。これは、負ける確率が10%あるということです。

それ自体はいい。リスクがないと、リターンはありませんので。。

 

しかし、自分が「10%」の時代に生まれてしまっていたとしたら?

自分は負け戦を戦う「運命」にあるとしたら?1929年に投資を始めた人々は、自分の運命を呪ったことでしょう。

資産形成期のバブルは、逃げる技術がなければ毒です。

熱狂はリスク許容度を下げさせ、最後は自家中毒で死ぬ。

 

以前の記事で書いたとおり、米国株のBuy&Hold戦略で30年投資しても報われない確率は15%、なんで数字もあります。(積み立てじゃなくて一括投資だよ)

 

www.lighthouse4you.com

 

このへん、タレブは「エルゴード性」という概念で重要性を説明していますね。

逝ったら終わりの「代替が効かない」「一回性を運命づけられた」個人は、統計上の「優位性」とやらをどう受け止めるべきか。

予期しない経済的な危機や大きな災害に襲われるのは、仕方がない。

しかし、それに備えたシステムを作らないのは、、と言った主張だったと記憶しています。

 

戦略の多様化を阻む3つの要因

ちょっと「Buy&Holdはちょっとね」みたいな感じになっちゃいましたが、全然そんなことないですよ!

ただ、「ヘッジするとか、他の手段を組み合わせると生存確率上がるかもね」と言いたかった次第です。

単一戦略に加えて、逆を突かれたときの戦略も組み合わせる。。そういう考え方もあるのではないかと。

 

そうした文脈で、「戦略の多様化・複線化を妨げるものがあるのでは?」ということもモヤモヤと考えておりました。

 

1.一貫性

一貫性。これに価値を置く人は多いと感じます。

「あの人は一貫性が無い」「朝令暮改」「言っていることが違う」

…こうした声はよく聞きます。

 

こうした声の一部は、「一貫性自体に価値がある」という信念に依拠していると感じます。

他方、

「一貫性は、一貫性が価値を生み出すときのみ価値がある」

このような考え方もあるのではないでしょうか(おっ、進次郎構文か?)

 

例えば、「学校の廊下を走るな」というルールがあります。

これは、いかなる状況下でも「一貫して」守るべきものでしょうか。

校舎が火事になっても?凶悪な殺人犯が侵入してきても?

まぁ、大人数で走った結果、避難が却って遅れるということはあるかもしれませんが。

 

…話がずれましたが、私が言いたいのは、

「あらゆる状況で自分を救ってくれる完全で完璧な唯一の戦略はない」

「普段と違う状況で異なるルールに従うのは自然なことだよね」

…ということです。ある戦略が機能しないと判断したら、別の戦略に切り替えたり、組み合わせて運用したらいい。

 

今、採用している戦略が機能しないと判断したら、

躊躇なく手のひらを反すべきだと考えます。それはもう、クルックルです。

 

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2つの「売るな」

さらに、2つの「売るな」という声の存在も要因と考えています。

2.Buy&Holdとしての「売るな」

「Buy&Hold戦略を採る以上、売ることはご法度」

 

これは、「マーケットタイミングを計るな」と言う信念との両輪であると理解しています。

論拠としては、

  • そもそもマーケットタイミングは読めるものではなく、
  • 大抵はBuy&Holdしたほうが、結果的に儲かるし、
    (≒適切なタイミングで売買できることは少ない)
  • 売買を繰り返すと手数料が嵩み、さらにパフォーマンスは悪くなる

…といったことかと思います。

 

まぁこれは投資対象やタイムフレーム、その人の力量次第ですね。

 

結構、この信念は強力かつ広範に普及しているものと感じます。

それは、ある側面で真実を含んでいるからではないでしょうか。

 

投資に時間をかけることができない方には、私は今も「インデックスの長期積み立て・Buy&Hold」をお勧めします。

以前、書いた記事でも似たようなことを書きました。

 

www.lighthouse4you.com

 

それ以上のことをしようとすると、一気に必要な知識やスキルが増えて、リソース対比の投資効率が下がりますからね。

そういう意味では、(そもそも投資に興味なんてない)多くの人にとっての最適解になり得る信念なのでしょう。

 

ただ、これを守ろうとすると、どうしても戦略の幅は狭めざるを得ません。

それに、結構、上記の「インデックスの長期積み立て・Buy&Hold」をすると言いつつも、皆さん、色々やってみたくなりますよね。

 

そうしたときに、例えば損切りの際にこの信念が頭をちらつくのは、はっきり言って邪魔になります。

人は、何もしなかったときよりも、敢えて何かをして失敗したときに、より大きな痛みを感じます。

そこに、追い打ちで「Buy&Holdしとけばよかったのに」とくるわけですから、売った後に株価が上がった日には自尊心が大きく傷つきます。

 

結果、損切りもできませんから、塩漬けが出やすくなります。

ふと、ポートフォリオを眺める。すると、どの銘柄も含み損を抱えており、手のつけようがないと気づく。

こうなってしまうと、祈るか、投げるか、忘れるかしかなくなる。

戦略的に意図せずしてこの状況に追い込まれるのは、本当につらい。自分を責める。なぜ、こんなことになってしまったのか。

 

そうして、売買に伴う過ちを避けようとした結果、却って自尊心を傷つけることになる。

 

私自身、その後悔が脳裏に刻まれており、とにかくこの状況を避けたい。これは一般論としての是非ではなく、「私は」とにかく嫌だということです。

そして、戦略オプションとしての「損切り」「緊急脱出」は手放せない要素だと考えています。

 

3.ショートアレルギーとしての「売るな」

もう1つの「売るな」は、「ショートはやっちゃいかんよ」ですね。

論拠としては、

  • 大体において株価は上がっている期間の方が多いし、
  • ショートは利益限定、損失無限なんで、
  • 失敗する確率も、失敗したときの損失も大きいよ

といった感じでしょうか。

 

これも真実を含んでおり、私自身、ショートは本当にタイミングが難しいなと感じます。

単純に「もうかなり高いから下がるやろ」みたいな安易な仕掛けは論外で、大抵は焼かれて討ち死にします(1敗)。

また、「このサポートライン割ったら、一気に下がるやろ!」みたいなのも、結構、失敗します(2敗)。

そいういう分かりやすいシグナルは、逆を突く戦略の人たちに簡単に刈り取られやすいと感じます。

 

やるなら、9/3のように、ボラティリティの上昇を伴ってごりっと下がった日でいきなり仕掛けちまうか、

もしくは、何度かサポートラインで跳ね返された後で挑戦したほうが、勝率は高いように感じます。

そして、損切りラインを割ったら、とっとと撤退すること。

 

ただ、だいぶ勉強料()を払ったおかげか、10月末現在の下落ではヘッジとして何とか機能しています。

ヘッジがあるのとないのでは、全然安心感が違います。

先週1週間はマーケットがかなり動きましたが、私のポートフォリオの1日の変動は±0.3%以内です。これは、ポジションをだいぶ減らしておいたのもあります。

もちろん、「いつヘッジ外そうかしら」という話はあるので、手放しに安心とはいきませんが、、

 

長くなりましたが、言いたかったのは、

「ロングオンリーだって、減るときは平気で30%とか50%くらい減るじゃない」

ということです。

理屈上は「ショートは損失無限」ですが、これは損切りによる管理をしないなら、っちゅー話です。

損切り=売却が出てくるという意味では、2つの「売るな」は表裏一体ですね。

 

場合によっては、ロングオンリーの方が危険です。

ポジションサイズを減らすかヘッジを掛けないと、マーケットの変動をまともに食らいます。

このへんは、ダン高橋さんがよくシャープレシオの話と絡めて仰ってますね。

 

戦略の多様化のメリット・デメリット

色々グダグダ書きましたが、戦略の多様化のメリット・デメリットを列挙すると以下のような感じです。

 

メリット

  • 戦略オプションの拡張
  • 特に「売り」が機能する相場への適応力
  • 資産を守る行動がとりやすい
  • 生きる時代に左右されにくい
  • 極端な行動を避けやすい

 

デメリット

  • 習熟のためのリソースが分散する
  • 結果的に、時間も手間もコストもかかる
  • 「状況にあった戦略を選ぶ」というメタな能力も必要
  • 多様化したはずの戦略まで失敗すると、余計に逝く
    (これは最も自尊心を傷つける)

 

良し悪し両面がありますので、一概にどっちがいいとは言えませんね。

 あとは、、単純に多様化戦略は「楽しい」と言うのもあります。

様々な考え方に触れる機会を得られえますので、学ぶ喜びを感じられますね。

 

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蛇足

と言うわけで、とりとめの無い話でした。

たまに、こうして頭の中で形を作り切れていないフワフワしたアイデアを、

言語化してまとめてみる機会もいいものです。

 

このような思考の機会を得られる点も含めて、投資は楽しいと感じます。

実生活では、得られない経験ができます。。特に、失敗をしたときは。

 

なかなか、サラリーマン生活をしていると「失敗の結果を全面的に負う」ということがありません。

そもそも会社組織と言う集団で事業をしているのは、意思決定に伴う責任を分散させる意図もあると思います。
(これによる弊害があるのは別として)

 

組織で商売をする仕組みがなければ、誰もが個人で起業するしかない。

しかし、誰もが事業の責任を負えるようなリスク選考の人間ではない。

したがって、集団によるリスク・責任の分散が必要になってくる、、こういった側面もあるのではないかと。

 

一方で、

投資は、明確に、これ以上ないほどにはっきりと、「失敗」を突き付けてきます。

自身の採った行動の結果として、一も二もなく資金が減ります。

そこには言い訳の機会もなく、責任をシェアしてくれる他者もなく、

自分自身で行動の結果を引き受けるしかありません。

自分の甘さを、狂おしいほどに実感させられます。

 

こうした厳しさに打ちひしがれる半面、

私は、投資のこのような平等な側面を非常に好ましく思っています。

 

組織の中で働いていると、

本来は取られるべき責任が取られなかったり、

罰が与えられたとしても非常に甘いものだったりと、

納得できないことが多くあります。

 

一方で、投資にはそうしたものが無い。

行動と、結果が恐ろしくクリアに結び付いている。

こうした明快なわかりやすさを、私はとても平等だと感じます。

 

単なるドM野郎なだけかもしれませんが、

私がなんだかんだで投資を続けてしまうのはこうした背景があるのかもしれません。

 

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