資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

無料でPFに相談できる『オカネコ』を使ってみた

 

今日は、オカネコというサービスを使ってみたので、その感想を書いていきたい。サービス自体の説明は、GPT先生にお願いして書いてもらったこちらを参照されたし。

オカネコは、日本国内最大級の家計診断・相談サービスで、累計ユーザー数は30万人を突破しています。サービス利用の満足度は98%以上と非常に高く、お金に関する問題はすべてオカネコにお任せできます。

オカネコのサービスは以下のような流れで進行します:

  1. まずはあなたの家計状況を無料で診断します。これはスマホで質問に答えていくだけで、情報は非公開・匿名なので安心です。
  2. 質問からあなたの家計状況を丸ごと分析し、境遇が近い人との比較もできます
  3. 診断が終わったらあとは待つだけで、複数のプロからコメントが届きます。

また、オカネコでは多数のプロが実施しているマネーセミナーをオンラインで開催しており、自宅からでもマネーリテラシーを身につけることができます。

さらに、特定の専門家とすぐに相談をしたい方は、アドバイザーを選んで無料で相談できます。相談内容はライフプランニング、保険に関する疑問、資産運用のアドバイス、老後資金の準備、住宅購入など多岐にわたります。

オカネコのアドバイザーは信頼のおける「ファイナンシャルプランナー」の方々で、各々が得意とする分野を持っています。これにより、ユーザーは自分のニーズに最も適したアドバイザーを選ぶことができます。

以上のように、オカネコはあなたのお金の健康を診断し、最適なアドバイスを提供するサービスです。

 

サービスのリンクはこちら。

okane-kenko.jp

 

 

無料でファイナンシャルプランナーとチャットができるサービス

ちなみに、このサービスは無料である。どこからお金を取って成立させているかというと、ユーザーからの回答に答えてくれるファイナンシャルプランナーから料金を取っているのだ。顧客紹介料というような感じみたいだ。

 

この手のサービスは、金融機関と提携したファイナンシャルプランナーがその金融機関の商品を売って手数料を得るみたいなのが多い。しかし、このサービスの中では商品販売という概念が出てこない。当然、ここのファイナンシャルプランナーと相談をする中で商品販売などはあるわけだが、少なくともこのサービスの中ではこのような利益相反的な要素は排除されている。その辺りも、個人的には「いいな」と思ったポイントだった。

 

おそらく米国などには類似するサービスが存在すると思うのだが、日本国内では初めてか、珍しい部類なのではないか。

マス層向けのスケーラビリティのあるサービス?

私は以前から金融教育や投資助言サービスのマス化に興味を持っていた。リテール向けの金融サービスは、まともに収益を稼ごうとすると詐欺に走るか、超富裕層を相手にするしかないというのが現状だと思う(個人の偏った意見です)。相対的に資産額が少ない若い人たちは金融サービスを受けづらいのが現状である。

 

一方で、最近は生成AIなどによって、高品質なサービスを低コストで広く届けることができる可能性が出てきた。オカネコもその1つであり、サービスの入り口としてAIによるチャットを売りにしている。私が欲しいと思っていたものそのものが来たと嬉しくなってしまい、早速使ってみた次第である。

 

結論から言うと、ちょっと期待はずれだった。ただし、まだ少しだけサービスに触れただけなので、もっと使い込んでいけば有益だと感じる可能性はあることは補足しておく。また、あくまで私自身にとってはあまり合わなかったという話である。

AIによる回答はまだ発展途上という感じ

まずはじめに、AIチャットに私自身のプロフィールを入力した。私の年齢や資産額や年収である。この後に、私自身が今悩んでいることも入力した。内容は、「まだ年齢的に超長期の投資が可能なので、成長性が高い分野に投資をしたいと考えている。一方で、国内ではそうした投資対象が見つからず、必然的に米国の成長企業への投資になっている。こうなると、為替リスクを負ってしまうのだが、好き好んで為替リスクを選好しているわけではない。こうした状況に対して何かアドバイスをいただけるとありがたい」といった感じである。

 

自分で見返しても、大変めんどくさい感じなのだが、相談をするからには自分自身が本当に疑問に思っていることが良いと思ったので、素直に書いてみた。ただ、これに対して画期的なアイデアや返答を期待しているわけではない。「プロの視点から見てもそれは○○するしかないよね」という、自分自身の考えの確認をしたかったのである。

 

このような自分が入力した内容に対して、最初にAIによる回答、その後に人間のファイナンシャルプランナーによる回答を得られる。本当は、その回答内容をここに貼り付けたいのだが、規約で外部公開は禁止されている。なので、大まかな概略だけを記載していきたい。

 

まずはじめに、AIの回答は、かなり微妙だった。先ほど記載した通り、私は為替リスクに関する悩みを書いた。しかし、私自身が書いた内容を部分的にオウム返しにしてきたり、一般的な「リスク許容度を設定するのが大事だよね」みたいな回答を返すだけだった。

 

その後も少しやり取りを続けてみたが、どうも文脈を読む力が弱く感じる。試しに、どんなモデルをベースにしてるのか聞いてみたら、GPT 3だった。ファインチューニングはしているのだと思うけれども、ベースとなるモデルの力不足を感じた。そんな感じで、AIによる回答はほとんど役に立たなかった。

人間による回答の方が、もっと微妙だった

次に、人間による回答がきた。私が入力をして1分以内に2通も来た。「レスポンスはえーな」と驚いたが、その後のチャットの中身を見ると、これは自動配信に近いようなものではないかと感じられた。中身としては、「あなたの悩みは私もわかります」とか、「他の人も悩んでいる」とかそういったことが書いてあるのだが、私が書いた「為替リスク」というようなキーワードは全く出てこない。

 

そしてその悩みを解決するには、唐突に「ライフプランニングをやってみましょう」「保険を見直してみませんか」というような提案が続く。この時点でだいぶ眉間にシワがよってしまった。

 

これはいわゆるバーナム効果というやつではないか。

 

Bard先生曰く、

占いなどでよく見る誰にも当てはまるようなことを言って相手を信じさせる手法は「バーナム効果」と呼ばれています。バーナム効果とは、誰にでも当てはまるような曖昧な表現を、自分にだけ当てはまると思い込んでしまう心理的現象です。

占い師は、バーナム効果を利用することで、客に「自分のことをよく分かってくれている」と感じさせ、信頼を得ることができます。たとえば、占い師は、「あなたは優しい性格で、周りの人から好かれている」とか、「あなたは将来、大きな成功を収める」といった、誰にでも当てはまるようなことを言います。客は、これらの言葉を聞いて、「自分のことをよく分かってくれている」と感じ、占い師に信頼を寄せます。

バーナム効果は、占いだけでなく、広告やマーケティングなど、さまざまな場面で利用されています。たとえば、企業は、商品やサービスのターゲットとなる顧客に、バーナム効果を利用した広告を出すことで、顧客の購買意欲を高めることができます。

 

おそらく、マーケティング的にはこれが最適解なのだろう。相手の具体的な悩みに応じてカスタマイズをしていると、リーチできる顧客が限られてしまい、スケールしない。だから、誰にでも当てはまりそうな文章を作って、最大公約数的なサービスへ誘導する。

 

力不足ではあっても、一応こちらの悩みに対して答えようとしているAIの方がまだマシに感じた。商売なので仕方ない面はあるにしても、正直言ってがっかりしてしまった。

 

ただ、このすぐ来たチャットについては、どうも公式の提携先に所属をしているファイナンシャルプランナーっぽい。個別契約をしているファイナンシャルプランナーは、都度都度の顧客紹介料を取られるのかもしれないが、もしかしたらこちらはもっと有利な条件なのかもしれない。

 

そのため、新規の相談チャットが来たら、まずこのような何でも当てはまる系のリーチをしていく、というような動きをしている可能性はある。もしそうだとしたら、個別に私のチャットを見て接触をしてきてくれるファイナンシャルプランナーは、きちんと回答してくれるかもしれない。

 

そう思って1日待って見たのだが、その後に来たチャット内容も「多分これちゃんとこちらのチャット中身見てないな」というようなものだった。

 

接触をしてきてくれたファイナンシャルプランナーともう少し個別にチャットしても良かったのだが、この時点でだいぶ気持ちが萎えてしまったので、やめてしまった。以上が私が本サービスを利用した結果である。

今後の発展に期待したい

誤解なきように言っておくと、サービス自体は素晴らしいと思う。これまでも普通の人はファイナンシャルプランナーに相談することはできたが、敷居が高かったのではないかと思う。そこで、チャット形式かつ無料という形で、気軽にファーストコンタクトをできるようにしたのはとても良いことだと思う。

 

ただし、まだまだパーソナライズという点で課題があるように感じた。AIは文脈把握能力に課題があるし、人間による個別チャットはそもそも個別性を無視している。人間については個別にやり取りをすればまともに対応してくれるのだと思うが、信頼が重要な金融サービスにおいて、入り口でこの対応はちょっと萎えてしまった。

 

金融サービスは奥が深いうえに、契約執行などの実行機能と強く結びついている。そのため、AIによる基本的なアドバイスと、人間によるより細かくパーソナライズされたアドバイスと実行機能の提供は相性がいいと思う。

 

サービス自体はとても良いと思うので、もう少し入り口の接触部分がブラッシュアップされていくと、もっと良くなっていくのではないかと思う。

 

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