資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

三菱サラリーマン氏の著書『本気でFIREを目指すための人の資産形成入門』を読んで強烈に思ったこと

どうも。くじらです。

 

本日は従前からブログを拝見していました三菱サラリーマン氏の著書『本気でFIREを目指すための人の資産形成入門』を読んで思ったことを書いてまいりたいと思います。

昨日の夜にKindleで買って、本日の朝には読み終わってしまうほど、

のめり込んでおりました。。

 

 

私はこの方が大好きでして、ブログの内容にも大変共感しておりました。

今回、「なぜ三菱サラリーマン氏に惹かれるか」に焦点を当てて、

三菱サラリーマンこと穂高唯希氏の魅力を綴ってまいります。

 

…なので、いわゆる書評的なものとは大分異なるので、

そっちは期待しないでくださいね☆

 

まだ氏のブログを見たことがないという方は、

この機会にぜひ、一読されることをおススメいたします。

 

 

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穂高氏の魅力

穂高氏の魅力の源泉を端的に申しますと、

次の3点に集約されるのではないかと考えます。

  1. 多様な価値観を認めている
  2. それぞれの価値観に基づいた投資方法を認めている
  3. 自身でそれを徹底的に実践して有効性を証明している

文字にするとシンプルな内容ですが、

大切なことほど単純であり、実際に実行するのは難しいものです。

順に、より具体的に見てまいります。

多様な価値観を認めている

穂高氏は某社(トン舎)への入社当時、強烈な違和感を覚えたと言っています。

「これから一流企業で働けるんだ!」と期待に胸を膨らませる同期とは対照的に、大げさではなく、精神的な牢獄に入ってしまったかのような感覚を覚えました。

なんと言い表せば良いのでしょう。

「 普通でいなければいけない」という空気を感じ、そして今まで生きてきた自由な世界とあまりに異なる文化、人々に囲まれていると強烈に感じたことを、今でも鮮明に覚えています。

無難に、穏当に、とがらずに、ほかの人と同じように、型通りに振る舞うことこそが、スマートであり優秀と見なされる空気が、場を支配していることを肌で感じました。

そこに「自分らしさ」は微塵も不要であり、自分を押し殺す必要がありました。

氏が仰っているのは、

「同調圧力」「個性の排除」といったもののことでしょう。

よそ様は存じませんが、私が勤めている会社でも似たり寄ったりの部分があります。

 

長らく日本企業はスペシャリストよりも、ゼネラリストを求めてきました。

一芸に秀でるよりも、オールマイティーな能力を求め、

そういった人材を幹部候補生として育成してきたのです。

 

別にこれ自体は経営方針なので「そうですか」という感じなのですが、

問題はこれが企業の構成員のメンタリティーにも影響を及ぼすことです。

つまり、「出る杭を打つ」雰囲気・文化を醸成しやすいのです。

 

私は入社後、駅前で匍匐前進をさせられました。

他にも眼鏡を鍋で煮られたりとか色々あるのですが、まぁいいでしょう。

理由は、、よくわかんないっすね。

いや、意味がないからこそ、意味があるのでしょう。

 

「相手が意味のない行動でも従うことを確認する」

 

服従の意思の確認、とでも申しましょうか。

こうした行為が平気で行われていました。

(さすがに最近はここまですると、即ホットラインでしょうけどね。。)

 

あの頃を思い出すと、続けざまに幼いころに動物園で見た猿山も思い出します。

そして、彼らが私たちの祖先であることを、妙に納得してしまうのです。

 

こうした理不尽な儀式的行為に加えて、

精神面でも単一の価値観による支配が横行します。

 

本来、人には得意不得意・好き嫌いがあるはずです。

しかし、その場の支配的な価値観に沿わないものは徹底的に打たれます。

「普通」「常識」という言葉が何の検証もされずに飛び交います。

 

本来、職務以外のことで口出しをされる筋合いはないはずですが、

生活の端々にまで「べき論」が侵入してきます。

もちろん(?)、仕事のやり方もそうです。

 

個人の資質と、支配的な価値観が合致していないと、公私両面で不幸が起きます。

 

例外もあります。

こうした「モノカルチャー」な企業とは正反対の代表が、

サイボウズという企業です。

サイボウズでは「多様性」を最も重視しています。

理想を共有していさえすれば、いかなる個人も受け入れるという考え方です。

 

素晴らしい考え方だと思いますが、

残念ながらまだこうした企業は少数派かもしれません。

 

 

本来、企業の目的は「利潤の追求」など、個人の生き方とは別のところにあるはずです。

ですが、これまでの多くの日本企業(主語が大きくて恐縮ですが、、)では、個人の精神性にまで介入してきたのが実情ではないでしょうか。

 

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それぞれの価値観に基づいた投資方法を認めている

先日の記事でも書いた通り、投資は「続けることが大事」です。

個人の適正にあっていれば、パフォーマンスを二の次にするという選択も成立するものだと思います。

穂高氏は投資方法を検討する上でのポイントを3つ挙げています。

  1. 自分にとって心地よい投資手法を構築すること
  2. やっていて楽しい投資手法を構築すること
  3. 理論と実践は別。最も効率的な運用にこだわりすぎないこと

そのうえで、その背景について語っておられます。

いくら理論的にベストであろうとも、長期的に継続できなければ、絵に描いた餅になります。また、楽しくなければ続きません。でも、楽しければ、継続できます。

私が現在の投資手法に至る際には、「相場状況に関わらず自分にとって心地よい仕組み作りができているのか」を最優先しました。

その結果、配当金を重視する手法に至りました。

 

 私は、こうした氏の考え方に賛同します。

 外から見てもわからないので忘れがちですが、

私たち個々人の精神構造は悲しいほどに「違う」ものです。

 

他人の投資方法に対して、

「なぜ○○しないのか/なぜ○○なんかするのか」

このような無邪気な問いを投げかける人もいらっしゃいますが、

その背景にあるのは、他人の精神構造に対する想像力の問題ではないかと思います。

 

これは、目に見えない分、とても厄介な問題です。

 

こうした「モノカルチャー」な精神性は、

自己が前へ進むために周囲の多様性を焼き尽くしていく傾向にあると考えます。

自己の肯定のために他者の否定が必要になるのです。

 

私は、自己と他者の精神構造に決定的な断裂がある可能性を忘れてはいけないと思っております。

自己と他者は、同じ現実を生きていないのです。

歌の歌詞でもあるとおり、同じ花を見たとしても同じ感情を抱くとは限らないのです。

 

私自身、自分で言うのもなんですが「変わり者」の部類ですので、

氏の多様性を重視する姿勢はとても共感できるものなのです。

自信で徹底的に実践して有効性を証明している

最後に、徹底的な「有言実行」の姿勢こそ、氏の魅力だと思います。

わたしも、氏の前向きな姿勢から勇気をもらいました。

 

投資は、将来の不確実性を相手にする行為です。

いくら過去のチャートを見ても、未来は保証されていません。

投資とは、突き詰めれば孤独な「賭け」なのです。

 

こうした事実を前に、足がすくむ方も多いのではないでしょうか。

「うまくいくのだろうか」と不安に思われるのではないでしょうか。

 

投資を始めるにあたって、こうした不安は大きな障害になり得ます。

 

そうした中、氏は明確なビジョンと、それが実現可能であることを身をもって示されています。

そうした姿勢は、投資の第一歩を踏み出し、続けていくうえで大変心強いものだと思います。

 

一方で、氏の「高収入」という属性にフォーカスした見方もあります。

つまり、「彼があんなに早くFIREへ至れたのは、高収入だったからだ」という主張です。

 

一理あると思います。

確かに、30歳という若さでFIREを達成されたのは、

収入面における優位性も貢献していると思います。

 

ただ、そうした主張は「人類みなすべからくウサイン・ボルトになるべし」というようなものだと思います。


別に、氏自身をまるまる真似る必要はないのではないでしょうか。

というか、氏に限らず、自分自身の文脈に置き換えずに、

自身の投資戦略を考えることは意味がないと、私は考えます。

 

各人の収入状況や境遇(家族構成、健康状態、介護の有無等)で、

時間軸や到達地点はいかようにも変わります。

これも歌の歌詞じゃないですが、「人生いろいろ」です。

 

FIREの時期が40代でも50代でも、もっと先でも、

自身に続けられる方法で目標へ到達できることが重要です。

別に競争をしているのではなく、個人の人生設計の話なのですから。。

 

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最後に

氏は、私の投資観に大きな影響を与えた人物の1人です。

今後もブログを楽しくブログを拝見したいと思っております。

また、この著作でより多くの方が、勇気をもらって自身の目標へ邁進されることを願っております。

 

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