資産形成の灯台

投資・投機との関わり方に関する思索を垂れ流すブログ。

【初心者必見!】バブルと暴落に生きる個人投資家進化論① ~基礎理論編~

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今回から「個人投資家進化論」と題して、私の今までの投資遍歴を紹介したいと思います。
つまり、

  1. 今まで何に投資をしてきて、
  2. どんな失敗をしてきて、
  3. 何を学んできたか

こういうことですね。


なぜこうしたことをするかと言うと、

  1. 魅力的なブームが商品に飛びつく
  2. しばらくして下落する
  3. その商品に絶望して他の商品にうつる
  4. 今の米国株投資でやっとその負のサイクルから抜け出せた

こうした背景があるからです。


「3年かけて、やっと落とし穴を避けられた」
そんな思いがしております。

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私のような不勉強であった個人投資家が、どのように相場に翻弄されるのか。
そういったサンプルとして記録を残しておければと思った次第です。

今回は基礎理論編ということで、私が敬愛する投資家ハワードマークスの理論を紹介したいと思います。
まさしく、私が経験してきたことにぴったりな内容だったからです。


次回以降から、事例編ということで私のこれまでの投資遍歴をご紹介します。


本日の目次は、こちらです。

 

 

投資家は銀の弾丸を探し求める

 

ハワードマークスは、

「誰もがリスクなしで金持ちになるための切符を欲している」

こう言っています。


これを彼は、銀の弾丸と表現しています。
銀の弾丸とは、テレビの西部劇で主人公が使っていた、百発百中の玉ですね。


他の表現で呼べば、
ベストプラクティスとか、タダ飯とか、聖杯とか、
そういった便利で楽が出来て大儲けできる、
そういったものです。


こうしたものは、

「投資初心者にオススメ!」とか、

「今始めなければ損!」とか、

「全自動で楽チン!」といった、

大変魅力的な枕詞が付くことが多いと思います。


私が飛びついてきたものも、こういった言葉がついていたように記憶しております。


ハワードマークスは、著書「投資で一番大切な20の教え」の文中で、このように言っています。

人はなぜ銀の弾丸の存在を信じるようになるのか。まず世の中には、真理の芽と言うべきものがある。

そこから知的な響きがする理論が紡ぎ出され、信奉者が布教活動を行う。
その理論に従って行なった投資が、しばらくの間、利益を生み出す。
理論の強みが生きた場合もあれば、ただ単に新しい信奉者がこぞって買ったために対象となった資産の価格が上昇したという場合もある。

そのうちに①確実に金儲けできる方法があり、②それを実現してる人がいるという印象が熱狂をもたらす。

ウォーレンバフェットが2010年6月2日に議会の公聴会で証言したように、「価格上昇は麻薬のように進むべきか退くべきかを判断する理性を鈍らせるのだ」

だが、その熱狂の渦はやがて弾け飛び、後になってバブルと呼ばれるのである。


私は勝手にこのような現象を、
「魅力的な商品の自己実現性」と呼んでおります。

つまり、

    1. ある商品が実があるかないかに関わらず
    2. 人々が魅力を感じて買い求め続ける結果
    3. 実際にその商品の価格が上がり
    4. さらに買い求める人々が増えて
    5. 最後は何かのきっかけでバブルとして弾けてしまう

こうした過程の恐ろしいところは、
例え対象の商品がまっとうなものであったとしても、
バブリーな商品に変えてしまうところです。

言い換えれば、

「商品の実力以上に人々の期待が行き過ぎてしまう」

そういったことです。


仮想通貨(ビットコイン)などはどちらかと言うと、

「実力よりも期待の要素の方が大きい」

私はこんなイメージを持っております。


一方で、今、私が投資をしている米国株は、

「実力があるにも関わらず、バリュエーションが行き過ぎたせいでバブリーな商品になってしまった」

そんな構図だと思っております。

 

熱狂の渦に参加しないことは難しい


しかし、こうした過程に加わらないことは非常に難しいです。
 

目の前で資産価格が上昇し続けているのに、
「その商品を買いたい!」という衝動に抗うのは、非常に難しいのです。
 

ハワードマークスも、人がこうして過ちを犯すのは、
「人の性(さが)」だとまで言っています。
 

飽くことのない欲求、機会損失の恐れ、他人と比べる傾向、集団の影響力、確実に儲かるものに対する幻想、、

これらはほぼ普遍的な要素であり、互いに絡まりあって、ほとんどの投資家や市場に強い影響を及ぼす。

その結果、人は過ちを犯すのだ。そして、その過ちは広範囲にわたり、幾度となく頻繁に繰り返される。

 

「落とし穴」を避けるには、どうすればいいのか?

 

では、我々は間違え続けるしかないのでしょうか?
 

いえ、そんなことはありません。
 

ハワード・マークスは、こうも言っています。

ミスプライシング、誤解、他人が犯す過ちなどの非効率性は、素晴らしいパフォーマンスを上げる機会を提供してくれる。

むしろ、こうした非効率性を逆手に取ることが、アウトパフォームし続けるための唯一の手段である。

他のものと差をつけるには、「過ちを犯す側」ではなく、「見極める側」にいなければならない。


ハワード・マークスは、ディストレスファンド、つまり不良債権投資などの逆張り投資で成果を上げてきた人物です。

そんな彼が言うことだからこそ、非常に説得力があるものに感じます。


さらに、彼はこれを実現するために、彼が共同創業者を務める企業、オークツリー・キャピタルで実践してることを挙げています。

 

Point
  1. 価値と価格の関係を強く意識する
  2. 価格が本質的価値から乖離した場合に取るべき行動にこだわる
  3. 過去のサイクルに関する知識を深め、行き過ぎた相場が最終的に報われるのではなく、大打撃を受けることを心得る
  4. 市場が極端な状況にある時の投資プロセスでは、心理的要因が悪影響を及ぼすことをしっかり理解する
  5. 誤った水準にある相場が相場がさらに誤った方向へ動く時、自分が間違ってるように見えることを進んで受け入れる
  6. 同じ考えの友人や同僚の支持を得る。そして、自分も相手を支持する


特に、1つ目の価格価値の関係は非常に重要だと感じます。

過去の記事でも両者の関係性を見る指標として、
PERについて取り上げています。

 

www.lighthouse4you.com

 

もちろん万能なものではありませんが、
過熱感を計る上では非常に有用だと感じております。

それ以外の項目についても、過去記事で関連する内容を扱っております。

 

www.lighthouse4you.com 

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最後に:経験の共有を通して、「報われる投資家」を増やしたい

 

1人の人間が得られる経験は限られています。


しかし、

こうした本を読んだり他人の失敗談などを見聞きすることで、自分の将来の経験を、何倍にも価値があるものに変えることができます。


私はおろかな性質(たち)なので、
歴史よりも経験に学ぶところが大きかったです。

それでも、現在、取り組んでいる米国株投資においては、
こうした素晴らしい投資家の知見に触れられたことで、

今まで陥っていた落とし穴を初めて避けられたと思っております。


というわけで、まずは基礎理論編でした。

次回以降は、私自身の経験をベースにお話をしたいと思います。

私の記事が、皆様のお役に少しでも立ち、
皆さんの投資が実り多きものになることを願っております。

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ハワード・マークスに関する内容は、こちらの書籍から引用しております。
私のバイブルです。ご興味なる方は、是非ご覧ください。